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「これから観に行く上で全く役に立たない映画レビュー」
映画レビュー 平成27年

これから観に行く上で全く役に立たない映画レビュー 平成27年9月号

 ←これから観に行く上で全く役に立たない映画レビュー 2015年上半期号 →Journey through the Decade Re-mix 第九話 「警告:カブト暴走中」 フェーズ3
 今年上半期の映画をざっくりと紹介した後で、ようやっとまともな映画レビュー再開。
 今の今まで休み続けていた反動もあり、今回は一本増やしました。
 毎度毎度雑ですみませぬ……。


今回取り上げるのはこちらの四作品。

ピクセル

キングスマン

実写版・進撃の巨人

アントマン




◎ピクセル



※※※

 侵略宇宙人によって兵器と化したファミコンゲームのキャラクターが、それを知り尽くしたかつてのゲームヲタクたちと火花を散らす、制作会社がよくGOサインを出したなあと首を傾げずにはいられない一作。どこからどう見ても頭の悪いシナリオと絵面なのですが、こういうものを映画として許容出来る風潮が作られてきたことは、素直に喜ぶべき、なのかも知れません。

 被る要素はちょこちょこあれど、基本的にはあっちのお国のヲタクおじさん向けのチョイスのためか、日本的には馴染みの薄いゲームがメイン。最低限ルールくらいは押さえておくのがベターですが、主として扱われる『センチピード』、『パックマン』、『ドンキーコング』の三作は、作劇中に十分その意味合いを理解できるので、そこまで気負いする必要もないかなと。
 ガキの頃に訪れた千載一遇のチャンスを不意にし、無為に生きてるゲームヲタクが、日常生活に一切寄与しない『覚えゲー』の知識を武器に、軍隊すら出し抜いて活躍する、今までありそうでなかったバトルアクションMOVIE。日本的な演出から離れた位置にある字幕版を鑑賞してなお、頭の良さそうな台詞が殆ど無いところに、ある種気合が感じられます。

 一体何処から予算を捻出させたか知りませんが、2Dのドットキャラを三次元視させるカオス感表現は気合入りまくりですし、そのゲームのルールに則った現実世界でのフィールド造りがかなり巧い。特に、『パックマン』戦は原作にあるあらゆる要素を現実的に噛み砕いて映像化しており、画的なバカバカしさとスリルはなかなかのもの。ここまで来たら日本向けに演出しなおしているであろう吹き替え版を観るべきだったのかなーって思ってしまうくらい。


 ただ、制作陣がこんなことありえねーって思っているからなのか、真面目に作る気のない設定とか話とかが鼻についてしようがなかったです。ゲーム友達が何の脈絡もなくシナリオ的な要請で米国大統領になってたり、友人だからという理由でペンタゴンに親友する中年男とか、有り得ない展開だからとはいえ、ヲタの言うことに黙って従う軍隊の皆さんとか、『この辺もっと理由づけとかしてよ!』って部分をなあなあで済ましてるのが凄く歯がゆいんですよ。
 こんな馬鹿みたいな映画企画、この先いくつ出来るか分からない訳ですし、それ故かなり期待してたんですよわたくし。シュールさとかシリアスな笑いとか、ただ侵略する映像を見せつけられる意外の部分でもきっちりしてて欲しかったんですよ。そればっかり気になっちゃって、後半はずっと惜しい、惜しいって言ってたような気がする。
 馬鹿がバカやってることに対して、一応突っ込んでくれる人もいたけれど、そっちも結局(大局的に観て)馬鹿だからツッコミが機能していないってので本末転倒なのもなあ。
 それと、所々元々あったゲーム性よりか、その場のノリと勢いを重視して結局普通のパニック映画になってるじゃん、って所も見受けられてむむむと。感情面の出て来る部分だからしょうがないのでしょうけど、『覚えゲー』の映画なのだから、システム上の穴とか、あくまでゲームのルールから逸脱しないレベルでの逆転を見せてほしかった。

 でもまあ、こっちのヲタクですら身の毛のよだつラストに達したやつとか、いやあんたそれでいいのって人とか、あっちのお国のヲタ像が垣間見えたって点では貴重な体験だったのかも知れません。
 何より、本編上の出来事をピコピコ化して余すことなく再現したエンディングが素晴らしい出来でした。そのピコピコを現実化させた映画でこんなこと言うと本末転倒も良いところですが。

総合点:★★★★★★☆☆☆☆




◎キングスマン



※※※

 元々年間鑑賞リスト圏外だったのですが、周囲の反響と何より、『キック・アス』を撮ったマシュー・ヴォーン監督の映画ということで、特に予告に手を付けるでもなく鑑賞。
 同じ監督がやっただけのことはあるというか、思わず目を覆いたくなる暴力も人体の欠損も、それを爽快に魅せるやり方は超一級だなあと。先の読めないスリルと爽快感だけなら、同年公開トムの『ローグ・ネイション』を超えるかも。こりゃあ冬公開の『007 スペクター』もうかうかしてられないぞ。

 先んじて、マシュー・ヴォーン監督がスパイ映画好きという話を聞いていて、それを踏まえて本作を観ると、古今東西のスパイ映画のエッセンスがふんだんに盛り込まれていて、分かるひとはそれだけでも楽しいはず。中盤に於ける黒幕と主役側の『007談義』のようにあからさまなものから、それらを逆手に取っての定石破りも用意されていたりして、スリルの連続と小ネタ挟みの巧みさには唸らされるばかり。本当に好きじゃなきゃこういう映画撮れないだろうなあ。
 当たり前のように暴力描写が激しくて、キック・アスはその辺泥臭かったけど、キングスマンはそこに『紳士』と『少年の成長譚』いう要素を組み込んでいるためか、その辺カラッとしていますし、爽やかになったなあと。『生まれや卑賎の差ではなく、学ぶ心が紳士を作る』という言葉は、まさしく金言であり、時々思い返して味わいたくなるくらい。
 スパイ映画の、荒唐無稽なものから比較的リアルに徹したものまで、様々な見せ場を用意しているのも面白い。小物に至るまで紳士の常備グッズで統一し、007シリーズお決まりの『装備チュトーリアル』も本作『らしく』描いているためか、見た目にもシックでカッコいい。アクションや立ち振る舞い含め、これはコリン・ファースのファンになってしまうわなあ。


 ただ、観ていて思ったのは、見せ場の組み立てとか山場の作りとか、キック・アスと似通ってた箇所がちらほら。背景設定は異なれど、『大切な者を喪う』ことからの再起、窮地からの不謹慎なまでに爽快な一発逆転なんか、まんまだなあと。まあ、それが面白い訳ですし、流用って程モロではないので目くじら立てるだけ野暮だとは思いますが、やっぱちょっと気になりました。
 なんかちょっと文句言って終わりみたいになっちゃいますが、予想以上のワクワクドキドキで大変楽しませていただきました、キングスマン。かつて英国王を演じた男の紳士っぷりに癒され、スカッとするアクションと残虐描写にハッとなり、『解ってる』パロ・オマージュにほっこり。
 公開館も徐々に増えているそうなので、興味のある方は一度観てみると良いかなと。

総合点:★★★★★★★★★☆





◎実写版・進撃の巨人



※※※

 得体の知れない巨人に蹂躙される恐怖と、それに立ち向かい抗う人々の戦いを描いた人気漫画の実写作品。邦画特撮の雄・樋口真嗣氏を監督に据えた一本とのことで、この国が保有する特殊技術への期待と、来年夏封切りとなる同特技監督作品、『シン・ゴジラ』への肩慣らしも兼ねての鑑賞。

 先にそっちから語ってしまいますと、怪獣映画が無くなって久しい邦画の制作環境の中では、かなり気合いの入ったシロモノとなっており、そういう意味では観たい物はしっかり観られたかなあと。
 実際のエキストラに特殊メイクを施して作られた巨人たちは漫画とは違った生理的嫌悪感を催し、気味の悪い画としてはなかなか高得点だったのでは。捕食その他もカラッとしたものに仕上げてあって、中学生くらいが見る分には親御さんもごあんしん。ただ、実景と合成とで剥離があったように見えたので、もうちょっと色合いを実景に寄せてくれた方がリアルだったのではとも。
 わざわざブロップに拘り、『巨神兵東京に現る』を彷彿とさせる操演方式で表現された超大型巨人は、それらと一線を画す存在感を放ち、不動明王めいた面構えも相まってただただかっこいい。巨人が壁を突破するまでの映像表現は案外上手くやってたんじゃないかなーと。

 エレン巨人化から、敵の鎧巨人との戦闘も、ヒーロー然とした部分を排除したウルトラマンめいていて(『サンダ対ガイラ』を想像してもらうと判りやすいかなと)、『ヒトがそのままデカくなった』感がキッチリ出ていて、気合いの入れどこが解ってるなあと感心しきり。かつての時代を支えた世代の頑張りが所々に垣間見えて、ついつい昔を懐かしんでしまいます。



 日本でやるから登場人物の多くは東洋人でやるよ! リヴァイ兵長はカットな! をはじめとした改編云々は、元々そこまで原作が好きじゃなかったのでさほど気にならなかったです。逆に『日本でやるが故の改編』要素自体は割と好みかも。我々が常日頃見ているものが荒廃し、小道具として機能している様は、こういう設定だからこそ活きるんじゃないかなーと。
壁に開いた穴を塞ぐ』という序盤の大一番を軸にした話筋のお陰で、小難しい要素は大分薄れて初見にもそこそこ優しい。
 原作と違い、明らかに現実世界の延長線上で描いているが故に、車に乗るわ現実の兵器をぶっ放さんとするとこを許容出来るかどうかで評価が分かれるか。進撃の世界観を知った上でこれを観たせいか、馬どころかガソリン車が平然と出て来るところにうっかり腰を抜かしそうになりました。

 が、特撮に気合いを入れてたり、脚本家に映画評論家を招聘したりしているくせに、その辺の実写邦画より突っ込みどころ一つ一つのダメージが重いのは如何なものか。
 恐らく前半部で誰もが突っ込んだであろう『赤子の声が聞こえる』→『見に行ったら巨人でした』→『案の定小隊壊滅の危機』の壮絶さには笑いすら漏れました。アンタら人類最後の希望だって言われてるのに……。
 元々戦闘経験なんて皆無に近い烏合の衆であることに加え、後半部冒頭である程度のフォローがあったとは言え、別にそういう安いホラー要素を進撃に導入してほしくなかったってのが正直なところ。前述の通り監督も、脚本もそういうものを『わかってる』人たちのはずなのに、どうしてこういう演出にしちゃったのかなあ。

 それも、前半分だけなら笑って済ませられたのですが、大方の予想通り後半戦は輪をかけて酷くなってて、ある種笑いが止まりません。
 冒頭、エレンが初巨人化した際のやり取りを再現したかと思しき『公園のブランコ跡に中途半端に拘束されたエレン』のシュールな場面から始まり、『映画という媒体を以って』集団的自衛権やら、j平和に慣れ切った今のこの国を批判してやるぞって暗に示してるかのような演説に、これまで提示された世界観に真っ向から反逆するかのような『真っ白な部屋とジュークボックス』など、など。ファンからすれば怒りと困惑に満ち、ネタ映画ハンターからすれば笑いどころに溢れた展開は、『この人たちは一体何を撮りたかったのだろう』と首を傾げてしまいそうになるほど。いやはや、どうしてこうなったのか。
 見せ場となる特撮も、エレンや鎧巨人が出張る部分以外は極力省かれており、前半戦であれだけ脅威として描かれた一般巨人たちも、後半では戦うどころかただの背景に成り下がる始末。予算配分を間違ったとしか思えない。

 再度言いますが、改編に依って形造られた世界観そのものは嫌いじゃないです。巨人の襲撃で何もかもを失ったエレンが、その巨人に打ち克って失くしたものを掴み取る流れ自体はキッチリしてたとは思いますし(そこまでの魅せ方がアリナシかは置いといて)。
 演者らとしては、アルミン役の彼と石原さとみ演じるハンジが頭一つ抜けてるなと。前者は顔も名前も全然ソレらしくないのに、演技を見てると『あー、これアルミンだわー』って思えてしまう謎の雰囲気がありました。後者は……、漫画の雰囲気そのままに楽しく演じ切った石原さとみに拍手を、としか言いようがなく。なんてこった。
 これさ、無理に分割しないで、150分くらいの長編映画にしたほうが綺麗にまとまったんじゃないかなあ。商業的な理由で夏興行、シルバーウィーク興行に分割したなんて噂がありますけれど、配給やアレソレに茶々入れられた挙句がコレなのだろーか。だとすると同情したくもなりますけれど。

総合点:★★★☆☆☆☆☆☆☆





◎アントマン



※※※

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』、『キャプテン・アメリカ ウィンター・ソルジャー』、『アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン』と、話のスケールもキャラクタも世界観もどんどんでっかくなって行くマーヴェルヒーロー映画群。第二のお祭りである『ウルトロン』が終わり、第三フェーズの序章たる『シビル・ウォー』前の最後の一作は、それらの風潮と逆光するかのように、『小さいこと』がアイデンディティーの一風変わったヒーロー。
 全身を覆うスーツ以外に武具らしい武具は殆ど無く、1.5cmの身体で常人同様の力を発揮し、特殊な電磁波でアリたちを使役する、まるで平成の仮面ライダーのようなこのキャラクターがなかなかどうして、デカいスケールで食指気味になっていたMCU(マーヴェル・シネマティック・ユニバース)作品群に新たな風を吹き込んでくれました。

 兎にも角にも、『小さくなる』ことを魅力的に見せる話筋の巧さに尽きます。単に小さくなって敵の攻撃を躱すのに留まらず、一瞬で大小を切り替え肉弾戦で不意を突く、窓ガラスに穴を開け、小さくなって通り抜ける、精密機器に侵入して相手の戦闘力を削ぐなど、今の時代だからこそ役立つサイズ縮小にわくわくします。
 一芸に秀でた天才だけど、馬鹿やらかしてムショに篭もり、いざ出所してみれば日々の暮らしにも困る始末で、愛する娘にすら気軽に逢えないうだつの上がらない主人公造型も、これまでのマーヴェル映画には無いキャラで◎。『家族』の存在は本作中最も大きなウェートを占めており、擬似的なものから普遍的なものまで、様々な形でシナリオに関わるため、これから観られるという方はその辺に注目してもよいかも。

娘に逢いたくて』というちっぽけで、彼にとっては何より大事なこの動機に向け、戦いの場も、彼らのサイズも徐々に徐々に縮んでゆくという構造には、本作らしさも合わせて膝を打ちました。かと言って画までミニマムになっている訳ではなく、唐突に実景を挟むことで現実への引き込みとシリアスな笑いを重ね、観客が退屈しない筋立てでごあんしん。

 途中で降板し、最早お飾りとなっているものの、『スコット・ピルグリムvs邪悪な元カレ軍団』を撮ったエドガー・ライトが脚本にクレジットされているのも見逃せない。大分彼のアクの強さは薄まっていますが、『木更津キャッツアイ』なんかを彷彿とさせる「くどいくらい過去に戻りながらのお話」辺りに、彼の関与が垣間見えてそういう意味でも収穫でした。天下のMCU作品であんなシュールな会話組み込んでいいんかい。

総合点:★★★★★★★☆☆☆

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