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「これから観に行く上で全く役に立たない映画レビュー」
映画レビュー 平成26年

これから観に行く上で全く役に立たない映画レビュー 平成二十六年四月号

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 前月もそうですが、もう六月になりそうだってのに四月号って正直どうよ。
 ……一応、今現在五月号を作成中ですので、もうしばらくお待ちください。
 まあ、『これから観に行く上で役に立たない』というコンセプトには合致しているのですが。



 今月レビューを書くのはこちらの三作品。



キャプテン・アメリカ ウィンター・ソルジャー

アメイジング・スパイダーマン2

アナと雪の女王



◎今月鑑賞作

・ゴジラ映画総進撃上映作品
「ゴジラ2000ミレニアム」
「ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃」
「ゴジラxメカゴジラ」
「ゴジラxモスラxメカゴジラ 東京SOS」
「ゴジラ FINALWARS」

・シネパス上映作品
「猿の惑星」
「未来世紀ブラジル」

・「アナと雪の女王」(二回目)
・「仮面ライダー大戦」(二回目)
・「Tiger&Bunny TheRising」(二回目)
・「アメイジング・スパイダーマン2(同月二回鑑賞)」
・「キャプテン・アメリカ ウィンター・ソルジャー(同月二回鑑賞)」
・「THE NEXT GENERATIONパトレイバー 第一章
・「劇場版天元突破グレンラガン オールナイト」

 しめて十六回(ダブりを弾いて14回)。先月見ていた作品や、リバイバル上映のものも多かったので、実質的な新作は「スパイダーマン」「キャプテン・アメリカ」「パトレイバー」の三作だけでしょうか。先月が凄すぎたんや……。
 というか、二日にいっぺん映画観てる計算になりますやん。いくら生活費の多くを映画に費やしてるからって、これは。




◎キャプテン・アメリカ ウインター・ソルジャー

〜あらすじ〜

 第二次世界大戦時に誕生したたった一人の超人兵士、キャプテン・アメリカ。その類稀なる優れた頭脳と肉体、何物にも破壊出来ない鉄壁の盾を武器に戦う彼は、とある任務の際祖国を守って南極の氷の下に沈み、70年もの間眠り続け、その後現代に蘇り、『アベンジャーズ』の一員として、かの戦いの勝利に大いに貢献した。
 あれから二年。引き続きスーパーヒーローを管理する組織『S.H.I.E.L.D.』に所属することとなったキャプテン・アメリカ/スティーブ・ロジャース(演:クリス・エヴァンス)は、同じく『アベンジャーズ』の一員にしてS.H.I.E.L.D.の諜報員でもあるブラックウィドウ/ナターシャ・ロマノフ(演:スカーレット・ヨハンソン)と共に、海賊に襲われたS.H.I.E.L.D.の船の救出に向かう。キャプテン率いるチームは巧みな連係で人質たちを解放し、海賊たちの確保に成功するが、スティーブはナターシャが任務中に取った『とある行動』に不信感を抱き、司令官であるニック・フューリー(演:サミュエル・L・ジャクソン)を問い詰め、S.H.I.E.L.D.が秘密裏に進めていた『計画』の全容を識ることになる。

 アベンジャーズでの戦いから『防衛強化』の必要性を痛感したフューリーは、宇宙から全世界の人間を監視し、テロリストを遥か上空からヘリキャリアで銃殺する計画を立案し、今まさに実行に移としていた。世界各国の人々の喉元に常時刃を突き付けるかのようなこの計画に、スティーブは嫌悪感を隠そうともしない。フューリーとしても、流石に性急過ぎるとは感じているようなのだが――。
 しかしその矢先、フューリーは謎のテロリスト集団に襲撃され、必死の治療の甲斐なく命を落としてしまう。実行犯を追うスティーブだが、彼もまた「フューリーが遺した重大な情報を隠匿した」として組織から追われる身となってしまう。

 追い詰められたスティーブは、ナターシャとコンビを組んでフューリー襲撃の謎を追うことを決意。そこに立ち塞がるのは、長年裏社会で「伝説」として恐れられた正体不明の暗殺者・ウィンターソルジャーと、背後に控える謎の集団。この事件の裏に隠された真相とは? 孤立無援となったスティーブの運命は――?


※※※



 常軌を逸した肉体改造による超・超人的なパワーと、何物も砕けない星条旗の描かれた盾を武器に戦う筋肉モリモリマッチョマンの軍人ヒーロー、キャプテン・アメリカ。その名前の冠された本国は兎も角、日本での一作目の興行は芳しくなく、GWに於ける目玉作品・アメイジングスパイダーマン2に比べると宣伝も上映館も地味な印象。おまけにスパイダーマンと公開日が近いがために、IMAX3Dは封切からわずか一週間のみという憂き目に遭ったという冷遇ぶり。アベンジャーズでは一応皆の司令塔をしていたというのに……。

 とまあ、ヘイト面はこのくらいにしておいて。マーヴェルコミック発刊初期から存在するヒーローと言うことで、彼が元々活躍していた当時を描いた一作目とは違い、本作はそのスーパー筋肉を現代のしっちゃかめっちゃかした情勢の中に放り込むと言うのだからさァ大変。争い合うのは基本的に人間。派手な絵面は最新鋭銃器によるドンパチで補うという、ロボ・超能力兵士相手のアイアンマン、闇の魔獣たちを相手に自慢のハンマーでぶん殴るマイティ・ソーに比べるとちょこっと地味な感じはありますが(個人的には大好物なのですが)、そこは「平和に対する在り方」をキャプテン・アメリカというキャラクターに語らせるシナリオ運びに大分助けられた感じでしょうか。
 幾ら「アベンジャーズ」であんなことが遭ったとはいえ、同時期に色んな場所で色んなヒーローが戦いを続けていたとして、それでも衛星上で全人類を監視し、疑わしきを事前に抹殺する、いわば「国民に銃口を突きつけた」状態を平和と言って良いものなのか。日本人的な感性で観るととんでもない! と飛び上がりそうになりますが、周辺諸国から大なり小なり恨みを買い、常日頃テロの脅威に頭を悩ませているあっちのお国としては割とマジな問題なのではないかなあ。
「キャプテン・アメリカ」なーんて名前が示す通り、これは米国じゃなきゃ作れないような話ですわ本当に。劇中のフューリーによる弁解や、終盤でとある人物が仕掛けてくる甘言などからその辺の事情が窺えます。もしも「あの中に」日本出身の人物がいた場合、その人物は「押さないで」いられただろうか。

 そしてお決まりの通り、悪の組織に乗っ取られてしまうというおマヌケさ。所属していた組織に敵と見なされ、逃げながらも真実を探し出すべく奔走する姿は、マーベルのヒーローと言うより、自身の産みの親たる巨大組織と戦う日本の石ノ森萬画のキャラクターめいています。


 アベンジャーズ所属組でもその筋肉量と徒手空拳ぶりが特に際立つキャップさんですが、それまで以上の映えを見せており、冒頭の「左から失礼(鑑賞後真似したくなること必至!)」に始まり、中盤のあらゆるものを砕いて進む恐るべきパルクール、終盤の重火器や戦闘機とすら盾と自身の筋肉だけで渡り合う勇猛果敢ぶりはまさに「強きアメリカ」の象徴。銃器を盾で避けた後その盾を投げて迎撃し、近接戦闘に持ち込んで叩きのめす豪快さはこの人の専売特許。他のヒーローが設定面でやり過ぎなだけであって、キャップも想像以上にヤバいことを迫力ある映像によって思い知ることになります。
 CGに頼らない鍛え抜かれた肉体は本作も健在で、要所要所ぶるんぶるんと震えるクリス・エヴァンスの雄々しき成人男性のおっぱい(略して「雄っぱい」)は女性ファン必見。

 アベンジャーズ後、その先の布石となるアイアンマン3、マイティ・ソー/ダークワールドと密度の濃い映画ばかり見せられて、そこに来てキャップが来るとどうしても地味になるんじゃあないかと懸念していたのですが、これがなかなか面白い。しかもこれが来年公開とされている「アベンジャーズ2」の布石に過ぎないってものだから、否が応にも期待が高まる。肝心の続編がその期待を超えないで終わる、という可能性も無きしにも非ず、ですが。

 しっかし、今回キャップのサイドキック《相棒》として活躍する羽根の生えたおじちゃん。あれ、「フラッシュ・ゴードン」に出て来る空飛ぶトリ男集団を現代風にリファインしたようにしか見えないなあ……。一番常人に近い装備しか無いのに他の超人たちと同じくらいの活躍を要求されててちょっとかわいそうになりました。


総合点:★★★★★★★★☆☆




◎アメイジング・スパイダーマン2

〜あらすじ〜

・前作「アメイジング・スパイダーマン」の記事も参照のこと。

 冴えない学生、ピーター・パーカー(演:アンドリュー・ガーフィールド)は自慢のウェブで空を駆ける蜘蛛男、神出鬼没の自警市民・スパイダーマンとしてNYの平和を守り、街の人々に賛否両論を巻き起こしていた。
 一方で、ピーターとして過ごす彼は、恋人であるグウェン・ステイシー(演:エマ・ストーン)と幸せな日々を過ごしながらも、「リザード」との戦いで命を落とした彼女の父親の「二度と娘に近付くな」という誓いを護ることが出来ず、人知れず苦悩する。そんな彼の心情を理解したグウェンは、彼に別れを切り出し、唐突に去って行く。

 そんな中、オズコープ社で働く冴えない風体の電気技師・マックス(演:ジェレミー・フォックス)はふとした事故により異常な帯・放電体質を持った電気人間となってしまう。かつて自分の命を救ってくれたスパイダーマンに心酔するマックスは、彼に救いを求めるものの、自身の酷い容姿と危険極まりない能力のせいで周囲に蔑まれた挙句、スパイダーマンを逆恨みして悪の道へとひた走ることになる。

 時を同じくし、オズコープ社のCEO、ノーマン・オズボーンが死去。急遽彼の息子・ハリー(演:デイン・デハーン)が代表取締役となる。オズボーン家に代々伝わる謎の病に侵され、残り少ない命となっていた彼は、病気の治療の為スパイダーマンの血を欲するものの、ピーターは前作に於ける「コナーズ教授の悲劇」からそれを拒否。しかも間の悪いことに、会社の重役たちの手によってハリーは代表取締役の座を下させられてしまう。
 このままでは自分の命は無い。ハリーはかの怪物・エレクトロと手を組み、スパイダーマンの抹殺に乗り出すが――。


※※※



 地獄からの使者スパイダーマッ

 二年前にマーク・ウェブ監督の元でリブートされたシリーズ第二作。封切り前から既に3・4の公開予定日が決定しているなど恐るべきハイペースに、見ているこっちがはらはらします。
 なお、気の早い話ではありますが、次回作は二年後の6月公開だそうです。



 前作が、奇異な能力を持った「蜘蛛男」が皆に認められて「ヒーロー」になるまでを描いた話だとすると、本作はそこから更に一歩進み、ヒーローになったパーカーが親の代から受け継いだ宿命を理解し、ヒーローとしての己を理解する話になるのでしょうか。サム・ライミ監督が描いたトリロジー三作(以下『ライミ版』)と同じかそれ以上に悲しい運命を辿る本作のパーカーですが、その果てに行き着く結末はどこか温かく、ヒーローの物語に相応しいお話になっていたんじゃないかなと。

 冒頭からウェブを飛ばして街を駆け回り、軽口を叩きながらヒーロー活動に勤しむスパイダーマンに初っ端から感無量。前作が「誕生の物語」だったが故にそうした面をあまり見られなくてやきもきしていたこともあり、既にこの時点で「いいモンが観られた!」という気持ちになっていましたとも。

 前作やれなかった分を取り戻すかの如く、小さな善行から警察でも手を焼く強盗事件まで解決に導く覆面自警市民スパイダーマン。彼の存在はNYに賛否両論を巻き起こし、「ヒーロー」として認知されてゆくこととなる。そのことが思わぬところで今回の主要ヴィラン・エレクトロを生み出すという皮肉。
 彼も元は悪人ではなく、前作の力を持ち始めたピーターと同じようなものだったのに、 妄執的なまでにスパイダーマンを愛し、孤独であったが故に彼を憎み、人を襲う化け物に変質してしまったという虚しさ。ライミ版のヴィランは「なるべくしてなった」ものが多かったですが、本作に登場するものは「オズコープ社を中心として『なりたくもないのに』化け物に成り果てる」、「力の使い方の次第でヒーローにもヴィランにもなれる」ってとこで、なんだか仮面ライダーにおける「ショッカー」みたいな存在になってきてますね。次回作ではその辺牛耳る黒幕でも出てくるのかしら。

 閑話休題。当のピーターは恋人グウェンの父親が今際の際に発した「二度と娘に近づくな」という願いを完遂出来ずに人知れず苦悩し、遂にはグウェン側から別れを切り出されてしまう。ヒーローとしての自分、グウェンの彼氏である自分、悩んで迷って苦しんでいたピーターの元に、小さな頃からの親友であるハリー・オズボーンが現れる。

 本作から付与された「オズボーン一族の呪い」ってものを克服するためにスパイダーマンの遺伝子をそれこそ死にものぐるいで求めるものの、スパイダーマン=ピーターは前作におけるコナーズ教授の失敗から、彼にそれを渡すことは出来ず苦悩する。ハリーはスパイダーマンを偽善者呼ばわりしてドツボにはまってヴィランへの道へ――。

 この辺の設定とそれを演じるデハーン氏の演じ分けが絶妙だったなあと。ピーターの親友としてのハリー、延命の為に形振り構わないハリー、色々な事象から頭のネジが振り切れたハリー、そして悪役・グリーンゴブリンと様々な顔を見せる彼ですが、そのどれもが同じ人物でありながら、全て別人に見えるかのような演技力にはもう脱帽する他ありませんでしたわ。それぞれのシーンでの心情が表情や挙動、声なんかから透けて見えるんですよ。かなりの若手さんなのにこの歳でこれは本当にやばい。上半期のベストアクト賞的なのをあげたくなっちゃう。

 そして、それらが連なる最終決戦。ある程度原作をかじっていると、「あの人物」が「あの場所」に居て、「あのヴィランと出会う」ことを考えると結末はほぼ分かったようなものなのですが、それでもやっぱり衝撃ですね。ライミ版にゃ流石に「ここまで」ピーターを追い込む展開は無かったので、そういう意味でも結構やばい。


 このままダークナイトのバットマン並に救いのないラストで終わるかと思いきや(「墓」の前に何ヶ月も佇むピーターの姿が切ない……)、それまで前作やこの映画で散々語ってきた「遺されたものとの向き合い方」に対する一つの回答が得られ、それに依ってピーターは立ち直り、観客は大きな感動に突き動かされるという巧みな構成。先にも語った、スパイダーマンが「自称・ヒーロー」から名実ともに「ヒーロー」になるカタルシスが凄まじいことになっております。
 上映時間や、一つ一つの掘り下げの深さから見て「流石にこれはやりすぎだろ」と思った「あのキャラクター」も、そう言った面から考えると、「上手いことやったなあ」と感心するばかり。少年とスパイダーマンのくだりなんかは、そこまで積み重ねたシチュエーションの巧みさもあって不覚にも涙ぐんでしまいましたよ。あそこまで王道ヒーローかましてくるのは卑怯だよなあ。
 まあ、「尻切れトンボ」だって意見も分からなくは無い、ですけどね……。自分もエンドロールに突入した瞬間「!?」ってなりましたし。

 続編の呪縛として「前作を観ないと良く分からない」部分は多々あれど、そこはある程度予習しておけば平気ですし、横軸のことを放っておいてスパイダーマンのウェブ・アクションを楽しむだけでも十二分に楽しめるなかなかの大作映画でした。
 終わり方のせいもありますが、早くも二年後の『3』に期待がかかります。


 なお、IMAXシアター上映以外の館ではスタッフロール中「X-メン」の面々に依る気になる映像が挿入されているのですが、こちらはアベンジャーズシリーズ作品と違い、共演共闘の予定は無いとのこと。
 ちなみに、スパイダーマンシリーズの「映画化の権利」はソニー・ピクチャーズが、アベンジャーズシリーズ(アイアンマン、キャプテン・アメリカなど)はマーベル・スタジオが、X-メンシリーズは20世紀フォックスが、と分かれているため、彼は来年公開予定のアベンジャーズ2には参戦出来ません。勿体無い。


総合点:★★★★★★★★☆☆





アナと雪の女王

〜あらすじ〜

 アレンデールの王女・エルサ(声:イディナ・メンゼル(日本語版:松たか子))は、幼少の頃から雪や氷を自在に操る魔法の力を持っていた。八歳のある夜、彼女は妹のアナ(声:クリスティン・ベル(日本語版:神田沙也加))と共に魔法の力で遊んでいたが、不意に彼女の頭に魔力をぶつけてしまい、意識不明の重体にさせてしまう。事態を重く見た国王と王妃は、王国を離れた山中に潜み棲む精霊・トロールたちに助けを乞い、なんとか命を拾うものの、アナはエルサの持つ魔法に関しての記憶を完全に失ってしまった。

 アナの件がトラウマになったエルサは、父母の言い付けを守って心を閉ざし、魔法を制御出来るようになるまで誰とも触れ合わず、部屋に閉じこもるようになる。理由を知らず、たたただ問い質すばかりの妹との軋轢は年々深まるばかり。そんな中、心の支えでもあった父母が海難事故により死亡。アナとエルサは互いが唯一の肉親となってしまう。

 そして時は流れ、成人となったエルサは女王に即位し、戴冠式を執り行う為に長年閉じられていた城門が解放されることとなった。式場で動揺し、自身の魔法を衆目に晒してしまったら――。今や自分の意思を持ってしても制御不能となった魔法を前に怯えるエルサ。

 逆に、長年閉ざされていた世界に身を置いていたアナは、城門の解放によって触れることとなる外界に思いを馳せ、新たな出会いを夢見て期待に胸を膨らませる。
 その願いは意外な程早くに叶い、式に招かれていた他国の王子・ハンスと意気投合したアナは、彼との結婚をエルサに申し出る。出会って直ぐの結婚に困惑したエルサは駄目だと断るが、アナの方も決して譲らない。激しい言い争いの中、彼女は遂に魔法の力を衆目の元に晒してしまい――。

※※※



 世界中で大ヒットし、日本でも二か月で興行収入110億円を叩き出したディズニー90周年記念作品。前年アカデミー賞で「レ・ミゼラブル」にミュージカルでの受賞をされてしまったことに対抗してか、本作は主演二人やその他の人物の歌や踊りが全面に押し出された「なつかし」の雰囲気。TOHOシネマズ日本橋で「ドルピーアトモス」なる新たな上映形態を取っていると聞いて、その視察ついでに観に行ったのですが……。

 前作・シュガーラッシュでは各々のゲーム空間表現でその手腕を発揮したスタッフたちが、雪の結晶一つ一つを観察してCGに起こすという労苦に挑戦。とんでもない時間と金をかけたと思しき積雪風景は実写のそれと比べても謙遜の無いくらい綺麗。それでいて各種キャラクターが歌って踊る際の邪魔にならないようシックに纏まっています。

 事件の解決に乗り出す傍ら、主人公の王女が行きずりの王子や森の粗野な青年と出会って恋に落ちる――。というディズニー映画お決まりのテンプレが続き、「折角の九十周年記念映画なのにこれはどうなの……」と思ったのですが、「観客がそう思うことを想定した」シナリオになっているところにこの制作会社の恐ろしさを感じました。
 まあ、アナとエルサの関係性を考えると「あぁなる」のは必然ですし、「あの人たち」にもそれなりに納得出来る落としどころを持って来てはいるのですが、初見だと「えっ……、えっ!?」とちょっと戸惑いました。まさかディズニーでこんなことやるのか……と思いましたとも。
 まあ、その辺は併作の白黒ミッキー短編の時点で既に分かっていたことではあるのですが。ノスタルジーに浸るためだけのものだけだと思いきや、それそのものをネタにして新しい笑いを造るところで既に期待値が振り切れましたわ。

 本年度のアカデミー賞歌部門をかっさらい、世界各国の至る所で替え歌にされてネタになるほど人気のレリゴーこと「Let It Go」。女王エルサが人を傷つけることへの恐怖から街を離れ、かつ自身の能力を最大限に開放し、一人専用の城を嬉々として造り上げるまでを曲調の違いでその都度の心境を歌い上げ、映像とベストマッチさせたあたりは、流石にミュージカルネタの帝王・ディズニーの貫禄、と言ったところでしょうか。

 しかもこの曲が最初に披露された時とエンドロールで使われる時とでは全く違った意味合いを持つというのがまた凄い。違いなんて曲調くらいしかないのに、全く同じ歌詞で違う感じ方をさせるんですよね。これは本当にしてやられた! って感じでした。
 故に、日本でも最近始まった「みんなで歌おう! 上映」には違和感しか無いんだよなあ。これを企画した人、この歌が劇中初披露されたシーンを観ていたンだろうか。そこを観てたらここで唄うなんて発想にはなれないと思うんだけどなあ。

 人に勧める、自分でも好きだって面も含め、現時点で2014年ベストかなあ。ちょこちょこ気に食わない部分があるけれども、それを差し引いてもなかなかでした。


総合点:★★★★★★★★★☆
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