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「これから観に行く上で全く役に立たない映画レビュー」
映画レビュー 平成26年

これから観に行く上で全く役に立たない映画レビュー 平成二十六年三月号

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 もう四月なのに三月分レビューってどういうことやねん。
 今メインでやっているやつの執筆に時間取られてこっちが全然書けなくて……。

 なお、今回も訳あってヒーロー&ヒロイン映画特集になります。
 三月四月と面白映画多すぎて財布がどんどん薄くなって行く……。



 今月レビューを書くのはこちらの三作品。



ロボコップ(2014年の映画)

プリキュアオールスターズNewStage3 えいえんのともだち

仮面ライダー大戦



◎今月鑑賞作

・「実写・魔女の宅急便」
・「サイコ(1960年の映画)」(午前十時の映画祭枠)
・「ロボコップ(2014年の映画)」
・「プリキュアオールスターズNewStege3 えいえんのともだち(同月二回鑑賞)」

・ゴジラ映画総進撃上映作品
 「ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘」
 「怪獣総進撃」
 「三大怪獣地球最大の決戦」
 「ゴジラ対メガロ」
 「ゴジラ対ヘドラ」

・「アナと雪の女王
・「LIFE!
・「仮面ライダー大戦」
・「LEGO(R)ムービー

 しめて十四回(ダブりを弾いて13回)。ゴジラ映画の為だけに東京遠征に行ったのが響きました。その分財布も猛烈に薄くなりましたが……。
 なお、アナと雪の女王の感想は……、ぼくよりもずっとディズニーに詳しい方にお任せします。





◎ロボコップ(2014年の映画)

〜あらすじ〜

 2028年。世界のロボット・テクノロジー産業を一手に支配する大企業・オムニコープは、アメリカという巨大市場を掌握すべく警察に代わる「警備ロボット」の参入を画策するが、それを許さない法律によって阻まれていた。
 ロボット「だけ」では市民や議員たちの心を掴めないことを理解したオムニ社上層部は、そんな彼らの琴線に触れる製品として、「人とロボット」を『掛け合わせた』”サイボーグ警官”の開発へと動き出す。

 そんなある日、デトロイト署の勤勉な警官アレックス・マーフィー刑事(演:ジョエル・キナマン)が追っていた事件の報復により重傷を負ってしまう。このままでは一生寝たきりの状態だと医者に宣告された家族は、オムニ社の『同意書』にサインを入れ、マーフィーを『サイボーグ』として復活させる計画に同意する。

 マーフィーは見事手術を乗り越え、体内の殆どを機械化した状態で新たな命を得る。
 機械の警官――『ロボコップ』とあだ名されたマーフィーは記者会見場で犯人逮捕を皮切りに活躍を重ね、デトロイト市民・議員たちの期待を一手に集めて行く。

 だが、半機械半人間であるロボコップはオムニ社技術陣ですら想定していなかった事態に遭遇し、遂に――。


※※※



 殉死した警官に改造を施し、サイボーグ・コップとなって復活したスーパーヒーロー・ロボコップ。2014年の現代に何故復活したのか、流石に黒は警官のイメージとして無いよとか、デトロイトはもう街じゃ無くなったじゃんとか、口を開けば困惑や不満が噴出したりしましたが、終わってみると「この時代に即した」リブートとして面白いものになっていたのでは無いでしょうか。

 バーホーヴェン版(以下、旧作)ではオムニ社がデトロイトの街を牛耳っており、ロボコップ自体もあくまで「新商品」の一つという扱いだったのですが、本作では市民たちの方に力があって、独自の法律と有識者たちに依ってオムニの参入を拒んでいる状態。そこでヒトとロボットの間の子であるロボコップを用意し、彼らの気持ちを掴む、と言うもの。このご時世に人型ロボット兵器作る理由付けするのに上手い事考えたなあと言うのと、オムニの商社としての形が目に見えて良かったなと思います。

 そしてこの黒コップさんのアクションがカッコいいのなんの。時代背景の変化やフォルムの違いもあって、旧作の「敵の攻撃を受けつつ居場所をサーチし、ノールックで撃ち落とす」戦法は使えないものの、更に感度の上がったレーダーで事前に敵の位置を確認し、撃たれる前に撃つスタイル。完全暗所で銃撃による光以外に光源が無いのはマイナスですが、嘗てに比べて重火器の威力も増していますし、見得を切るよりも、こうした方がよいのかも。
日本に於ける仮面ライダー人気」を意識した、バイクによる夜の街を疾駆するシーンの格好良さは中々(HDDに内蔵された犯罪データを照会し、バイクで街を駆りながら独力で犯人を狩りに行くというハイテクさが格好良い)。まあ、観ていて旧作を意識して作った日本のメタルヒーロー「機動刑事ジバン」の姿がちょこちょこ頭をちらついたりするのですが……。


 本作のオムニは旧作と同じかそれ以上に悪どく、お馬鹿。米国内でのシェア拡大の為ならば人の命はお構いなしなんてのは序の口。社の利益の為に嘘を吐いて吐いて吐き通し、記者会見時に起きたトラブルに「身も蓋もない」応急処置を施すよう命令したり、世論操作で自社製品を売りやすい環境になったこともあり、ロボコップ廃棄を命じて秘密裏に処理しようとするも、末端の科学者たちに裏切られて街に放たれ、家族に会われでもしたら今まで積み上げてきたものがパァになるというアホアホぶり。
 旧作のオムニ上層部は高い財力に任せたポンコツロボ製造企業のイメージが強かったのですが、逆にこっちは、自社製品を売ることにしか興味がなく、ウデのある下請けに投資するどこぞの大企業のようなイメージ。


 ED-209ちゃんのずっこけ振りなんかも観られて、「なかなかやるじゃん」と思いながら観てきたロボコップですが、最後の最後で「機械の身体にヒトの心」という設定に任せた「力技」が目立ったのは大きなマイナス。
 旧作にあった、「オムニ社製のロボコップは同社重役は殺せない→クビ宣告→ありがとう(ズドン」の流れが凄く好きだったので、本作でもそうしたカラッとしたフィニッシュを期待していたのですが、結局「あんなの」なのはちょっとばかり勿体無いなと。旧作に居たヒロインを男性化させて只の同僚にし、家族愛を全面に押し出して来たのだから仕方無いとは思いますが、もうちょいシニカルというかクールな感じの「トドメ」が観たかったかなあ。

 今更リメイクした映画にしてはなかなか楽しめましたが、その「なかなか」を超えることが出来なくて残念。黒コップさんが見た目程悪くなく、クライマックスにちょっとしたサプライズがあるので、余計に惜しいと言いますか。

総合点:★★★★★☆☆☆☆




◎プリキュアオールスターズNewStage3 えいえんのともだち

〜あらすじ〜

 前作の事件からすっかり立ち直り、優秀な生徒として妖精学校の皆に賞賛されるようになったグレルとエンエン。『教科書に載せるため、新しいプリキュアである”ハピネスチャージプリキュア”のことを調べて来てほしい』との依頼を受けて人間界に降りて来た二人であったが、子どもたちが眠りに落ちたまま目覚めない事件が頻発しているという話を耳にする。
 かつて面識のあった『ドキドキ!プリキュア』の面々、『ハピネス~』の白雪ひめ/キュアプリンセス声:潘めぐみ)と共に夢の世界に乗り込んだのだが、そこで見たものは、夢の世界で楽しく暮らす子供たちと、ひめの相棒・愛野めぐみ/キュアラブリー声:中島愛)の姿、そしてグレルたちの昔の友だち・バクの妖精ユメタ(声:吉田小南美)であった。
「こんなことはいけない。子どもたちを起こしてほしい」と嘆願するプリキュアたちだが、ユメタは耳を貸さず、子どもたちをこの世界に呼び込んだ張本人・ユメタの母マアム(声:平野文)は強大な力を持つ悪夢獣を召喚し、彼女たちを夢の世界から叩き出してしまう。

 相田マナら面々は「仲間のプリキュアたちを呼ぼう」と提案するが、時既に遅く、マアムは眠っているプリキュアたち全てを彼女らの「理想の夢の世界」に閉じ込めてしまう。
 戦えるプリキュアはもういない。子どもたちを救える者はもういないのか?
 否、まだ手はある。教科書に載っていないプリキュア、先の戦いで力を魅せなかった「ハピネス~」の二人が――。

※※※



 04年に始まった女児アニメの型破り的存在『ふたりはプリキュア』。年を経るごとに色々と描写や表現がマイルドになったり販促的側面が強くなったりしてきた本作も、今年でいよいよ十周年。登場プリキュアは無印ASが開始した当時の14人を遥かに超え、今ではなんと36人。
 ここまで数が居て、上映時間は(主ターゲットの女児層の集中力を考慮して)70分強が関の山ともなると、どうしても過去作のプリキュアの活躍を削らざるを得なくなる。そこで「喋るキャラを大幅に減らす」という英断を下して続行に持ち込み、過去作ファンの大きなお友達たちから非難を浴びて来たNEWSTAGEシリーズもいよいよファイナル。
 ……まあ、NEWSTAGEが完結で、来年にはなんか別のことをやるんでしょうけど。最早終わるよりも、過去作をズルズルに使い倒して、収拾がつかない所まで行ってしまうところを観てみたい。

過去作プリキュア全員を呼んでくるのは無理だけど、本作ではNS1・NS2で出番の無かったキャラたちを重点的に喋らせる」とのことで、現行作「ハピネスチャージ」と前作「ドキドキ」のメンバー(※放送当時変身者が明らかにされていなかったフォーチュンはカット、同様のハニーはなんと声無しの先行登場!)全員の他、前作で圧倒的な存在感を見せ付けた初代白黒(『MH』のシャイニールミナス/九条ひかりは除く)に、『S☆S』の二人と『5・GOGO』の六人が総登場。根幹のテーマが「夢」に関するもののため、それらを糧に戦った5勢の出番や、その台詞は、当時リアルタイムで視聴されていた方には感慨深いものがあるのではないでしょうか。
 その他、ピンク(主役)チーム全員参加、ということで『フレッシュ』のキュアピーチ、『スイート』のメロディ、『スマイル』のハッピーまでもが台詞付きでの登板。そして前作に引き続きの謎チョイスである『ハートキャッチ』の「ブロッサムとマリン」のコンビ出演。いやね、筆者はえりかが大好きなので出てくれるのは大いに結構なのですが、ここまでセットで出て来られると何らかの陰謀を感じずにはいられないと言いますか。
 というか、そんなに呼べるのなら、「スマイル」勢もキュアサニーとビューティーを呼んで五人揃えてやりゃあいいのに……。

 褒めるべきかどうか悩みどころでは有りますが、二年間の経験値故か台詞無しのプリキュアの扱い方は大分上手くなった印象。喋るプリキュアとそうでないものをコンビ・トリオで配置し、真ん中に喋るキャラを置いてアクションをさせることで、喋らないことへの違和感を軽減させる策には「ようやるなあ」と唸らざるを得ません。
 また、長年続けてきたことで成立する「◎◎繋がりのコンビ・トリオ」に依る合体攻撃が観られたのは好印象。作画陣のデスマーチで成立した派手かつどこかくすりと来るアクションシーンは是非スクリーンで観るべきじゃあないかなと。

 そして、前作「不自然に」モブキャラとして処理され、「結局あの一度きりの使い捨てだったのか!?」とファンを大いに困惑させたNS1の坂上あゆみ/キュアエコーが再登場。前回「プリキュアパーティ」なるものにハブられたのにも「妖精界でその存在を確認出来なかった幻のプリキュア」という納得の理由がついたばかりか、前作にてパートナーのプリキュアを探していたグレルとエンエンが彼女の妖精となり、オールスターズの危機を救いにやって来るという、これまでのシリーズを総括する活躍ぶり。正直なところ、知名度も低いし、適当に処理されるんじゃないの……? と思っていたので、このサプライズには素直に驚かされました。というか、劇中で彼女の存在が示唆されてから登場までかなりの開きがあるので、「いつだ!? いつ出るんだ! 今だろ、プリキュアたちピンチだぞ!?」などと思いながら観ていましたけれども。


 本筋のお話。
 NS1にて周囲から弾かれたマイノリティ、NS2ではいじめの被害者加害者について子ども目線でざっくりと語ってきたわけですが、本作の敵は「子を護る親」。普通に考えるとプリキュアに言い分なんて無い気がしますが、「過保護」、「子は親の加護を受けているだけじゃ駄目なんだ」という要素を組み込むことで、プリキュアたちの言い分に説得力を持たせています。
 前作・前々作と「犯した罪の自覚と精算」に関して描いてきた本シリーズですが、その総括たる本作では、過去に失敗を犯し、プリキュアたちの力で立ち直ったキャラが本作の主犯たるユメタに力を貸し、勇気を与え、それがまたプリキュアたちの力になるという循環構成になっており、これまで本シリーズを追ってきた人たちは感慨深く思えるんじゃないかなと。自らの「夢」の迷宮に閉じ込められたプリキュアたちが各々の志に基づいて迷宮に「否」を叩き付け、ミラクルライトの力で流星の如く戦場に馳せ参じるシーンは観ていてなかなか恐ろしいものがあります。

 というわけで、遂に完結する事となったNEWSTAGEシリーズ。拝金主義に走った東映を止めることは1個人の力ではどうにもならないので、続こうが続くまいが最早どーでもいいってのが本音ですが、この流れで次回作以降つほえりが喋らなくなったらどうしよう。
 その時はしょうがないと諦めるけれど、ここまで特に意味無くプッシュしてきて無言になると違和感バリバリだろうなあ。

総合点:★★★★★★☆☆☆☆

<関連項目>

感想・プリキュアオールスターズNewStage みらいのともだち
感想・プリキュアオールスターズNewStage2 こころのともだち





平成ライダー対昭和ライダー Feat.スーパー戦隊 仮面ライダー大戦

〜あらすじ〜

 沢芽市周辺に謎の裂け目が頻発。「ユグドラシルの仕業か」と訝しんだ葛葉紘汰/仮面ライダー鎧武演:佐野岳)は調査に向かうが、偶然その裂け目に吸い込まれ『別の世界』にワープし、「何でもひっくり返す」能力を持つ謎の少年・シュウ(演:青木柚)に出会う。
 成り行きで彼を連れて沢芽市に戻ってきた紘汰だが、帰路の途中でただならぬ気配を持つ男・本郷猛/仮面ライダー一号演:藤岡弘、)と出会い、「お前のようなひよっ子を、仮面ライダーとは認めん」と敵意を向けられてしまう。

 その後、平成ライダー十五人を集めんと世界を渡り歩いていた門矢士/仮面ライダーディケイド演:井上正大)より二つの事実を知らされる。一つは「地下帝国バダン」なる組織が、何らかの目的のためにシュウを狙っていること。もう一つは、本郷率いる昭和ライダー十五人もまたシュウを狙い、かつ自分たち平成ライダーを倒さんとしていること。同じライダーでありながら争い合うことに疑問を呈する紘汰だが、バダンの計画は着々と進み、平成・昭和のライダーたちは次々と減って行く。

 バダンの画策する「メガ・リバース計画」とは何か? 本郷猛は何故平成ライダーをせん滅せんとしているのか?
 戦いの果てに、両者が辿り着く結末とは――?

※※※



 遡る事六年前。「仮面ライダー電王&キバ クライマックス刑事」に端を発する春の東映映画作品も、続きに続いて今や六作品目。当初はVシネの延長ということで、予算や規模も安く抑えられていましたが、いつしか安定した集客の見込めるビジネスチャンスと見られるようになり、劇場用限定玩具の販促を兼ねたオールスター大運動会へと変貌してしまいました。
 しかし、毎度毎度数だけ揃えた映画を作るとはいえ、客を呼ぶには毎年違った集合理由が必要。09年の主役ライダー総登場に加え、12年には更にスーパー戦隊を加えた地獄絵図。そこで懲りたかと思いきや、13年では若干数を絞り、宇宙刑事三人衆を加えることで無理矢理に成立。年を経るごとに集合理由も尽きてゆき、現場の息切れが目に見えて来始めたこの企画。流石に今年はもうやらないだろう……と思ったのですが、そんな甘えをスポンサーのBANDAI様が許す筈も無く。

 スーパー戦隊を多大に巻き込んだ前・前々作と異なり、本作は(ライダー同士が本格的に争い合う現行作・鎧武の影響もあるのでしょうけど)基本的に仮面ライダー同士の小競り合い。「いや、それ『オールライダー対大ショッカー』で五年前にやったやん」と突っ込んではいけません。
 制作陣もそのことを理解しているのか、客寄せパンダとして遂に伝説の仮面ライダー一号・本郷猛を演じた藤岡弘、氏を投入。他にもXライダー/神敬介を演じた速水亮氏、TVSPで仮面ライダーZX/村雨良を演じた菅田竣氏と懐かしの顔ぶれ。
 しかもそれはこれまで重要視されていなかった平成サイドにも徹底されており、ウィザード特別編で久々にテレビに姿を見せたディケイド/門矢士の井上正大氏をはじめ、放送終了から丁度十年になる仮面ライダー555の乾巧/半田健人氏に加え、まさかまさかの仮面ライダー913/草加雅人の村上幸平氏まで登板。更には仮面ライダーW(ジョーカー)/左翔太郎の桐山漣氏、前作主演の仮面ライダーウィザード/操魔晴人の白石隼也氏までも出演するという贅沢さ。この豪華な布陣を実現してくれたことに感謝したい反面、続けるためにはこうするしかなかった、という制作側の思惑も見て取れて素直に喜べないと言いますか。

 流石に長年俳優を続けられていた方々ばかりなのもあって、演技そのものには文句無し。特に『放送終了後から十年経った』ことを視覚・演技的に表現する半田さんと、シナリオの都合上『十年経っても昔のまま』であることを同じく表現する村上さんの役に対するアプローチは特筆すべきもので、本作の魅せ場の一つと言っても過言ではありません。仮面ライダー555を完走した人なら、二人の演技と後の葛藤に色んな想いを抱くのではないかと。


 前二作監督の金田治JAC社長から若手の柴崎監督に代わり(尤も、春映画の監督は超電王トリロジーの青・黄を除いて全て金田監督預かりではありましたが)、アクションの裁量も彼や平成作品のアクションを多数手掛けてきた宮崎剛さんに変わったことが功を奏したか、アクション面でも懐かしのシーン連発。
 冒頭の『カブト』からして、きちんとマスクドフォームのキャストオフを挟んでいたり、『555』劇中での活躍が印象深い、アクセルフォームの多段クリムゾンスマッシュ、『BLACK』の必殺技発動時に赤熱する手足、『RX』の光るリボルケイン(※平成客演作ではそもそも登場しないか、合成予算の都合でただの棒として描写されることが多かったのです)、冗長で子ども受けしないので省かれることの多かった『響鬼』の音撃打の復活や、一瞬ではあるものの『アギト』本編に於いて僅か二回の登場に留まった、フレイム・ストームの両能力を併せ持つ“トリニティフォーム”が復活したり(アギトに限った話だと、筆者はバーニングの方が好きなのですが、多分スーツ残ってないだろうなあ)……。懐かしの映像描写に驚きの連続。
 ……いや、本当はそれで驚いちゃいけないんですけどね。今での体たらくを知っているとなんというか。
 中でも、門矢士がテレビシリーズお決まりのBGMの中変身を決めるシーンには思わずため息。『大戦一作目』にて、その“直前”までは流れるものの、そのまま戦闘に移行した脱力感に涙した身としては、これだけで劇場に来てよかった、と思えるくらい。フィフティーンのかませ、ではありますが、カメンライドもきちんと描写してくれていたのも◎。



 とまあ、ここまでアクションやオリキャスの登板について褒めに褒めて来ましたが、何故そこまでするかと言うと、『他に褒めるところがない』からの一言に尽きます。
『平成』『昭和』なんてファンの呼称を公式が引っ張ってきた時点でなんだかなあと思っていましたが、現実はそれよりも奇なり。ネタバレ配慮の為に若干伏せますが、「平成陣営の死んで行った者への未練が原因」だって本郷猛に言われても、ねえ……。
 そりゃあ『龍騎』の城戸真司、『キバ』の紅渡のように、世界設定上未練を持たざるを得なかったり、未練を持ちながらも前に進んだキャラもいます(そう言えば、仮面ライダー板尾のキャラの強引ぶりは龍騎黒幕の神崎士郎兄貴のようでしたね)。けれど、その殆どがそれの悲しみに耐え、前に進んでいるじゃあないですか。それを未練だって言うのは流石に強引過ぎじゃありません?


 大方の予想通り、スーパー戦隊登場部分の誤魔化し切れない蛇足さ。後にテレビ放送された『鎧武&トッキュウジャー・ニチアサキッズ合体スペシャル』に於ける説明その他でやや緩和されたとはいえ、ここまで唐突だと『スポンサーのBANDAI様におもちゃを売るためだって言われて出しました!』という現場側の声が聞こえてきそう。
 ……まあ、好意的な解釈をしますと、ここ二年の春映画と違い、等身大アクションばかりでメリハリが無いとか、主ターゲットの子ども向けにやった、みたいな理由はありそうですけれど。そもそもこのタイトルで戦隊を出すこと自体、スポンサーの要望しかないよなあ。

 そして、事前に対戦投票をやらかして、平成・昭和のファンの怒りに油を注いだ『完全決着』のシーン。
古来より、A対Bの映画では、AとBとがいがみ合う中、第三勢力のCが登場し、力を合わせてCを挫き、AとBが和解する』という形が気に入らない、ということで『AとB』の完全決着をつける! と息巻いた白倉Pですが、やはり完全な決着と言うのは難しかったらしく、セ・パ合同戦のようなスポーツマンシップ溢れるラストになってしまいました。
 けれど、本郷猛が敗北を認める理由が『鎧武が避けられるはずのライダーキックを、野に咲く一輪の花を護るため、敢えて受けた』って理由は一体どういうことなんだ。散々甘いだのなんだのと言っておきながら、それくらいで平成の若造たちを認めるのか本郷猛。米村正二は仮面ライダー一号/本郷猛を何だと思っているのだ。

 また、これは他作品キャラが多すぎるのでしょうがないことではあるのですが、米村自身がメインを担当したディケイド勢以外大なり小なり台詞に納得しがたい違和感が。今回初めて台詞を書いたと思われる(MOVIE大戦2010の最終パートでちょろっと書いているかも知れませんが)『W』の翔太郎なんかが特に顕著で、演者が本人で、それっぽい台詞を吐いているのにも関わらず、そこで言う台詞かよ? と思うようなチョイスばかり。個人的に翔太郎が大好きなので、この辺はちょっとがっかり。演者である桐山氏の『っぽさ』再現の努力が素晴らしかっただけに、なあ。
(※あと、呉島兄弟が並び立つシーンで、ミッチが貴虎兄さんに「兄さんと一緒なら」とか言い出した時は流石に笑いをこらえきれませんでした)
 それと、代役の声優として多数のライダーを担当した『けんいちくんとひろしくん*』の「らしくなさ」にはがっかり。二人が実力のある声優だと言うのは理解しているのですが、彼らの声質で仮面ライダーフォーゼやBLACK、二号ライダーはちょっと合わないんじゃないかな……。彼らが喋る度、彼らがアニメで演じていたキャラクターの顔が頭をちらついてしょうがなかったです。

 ……とまあ、いつもと同じかそれ以上にシナリオに文句の出る作品でしたが、これまでと違って登場キャラを絞ったのもあり、アクション面の「らしさ」は春映画随一ですので、過去作のライダー、特にディケイドや555が大好きだった方は是非劇場へ足をお運びください。


 なお、冒頭の戦闘はyoutubeで観られるそうなので、どうぞ。


*
(※けんいちくんとひろしくん
 声優・鈴村健一と神谷浩史のこと。『東映公認・鈴村健一・神谷浩史の仮面ラジレンジャー』というラジオ番組で特撮作品ネタを扱っていることでも有名。上記の略称は、同番組の企画で『獣電戦隊キョウリュウジャー』のEDダンスビデオ投稿を行った際のPN)



お話:★☆☆☆☆☆☆☆☆☆

アクション面:★★★★★★★★☆☆


総合:★★★★★☆☆☆☆☆

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