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「これから観に行く上で全く役に立たない映画レビュー」
映画レビュー 平成24年

これから観に行く上で全く役に立たない映画レビュー 平成二十四年・まだ感想を書いていなかった作品集

 ←これから観に行く上で全く役に立たない映画レビュー 平成二十四年十二月号 →これから観に行く上で(略) 2012年鑑賞映画ベストテン
 月毎にズレがあるものの、なんとか今年一杯続けられた本レビューですが(まあ”年度”換算になると、三月まで書かなきゃ一年書き続けたことにはなりませんけども)、観てきた映画の割に、Twitterか何かで「観てきた報告と雑多な感想」を呟いている割に、ブログ内のレビューで取り扱っている映画は余りにも疎らです。

 文字にしても面白くなさそうだからとか、単純に暇が無かったからとか、他の感想執筆に注力していたからなど理由は様々ですが、そろそろ暮れですし、上半期に観た映画の殆どはDVD/BD化していますし、良い機会かなと思って、今回それらをちょこちょこ書き連ねて行こうと思います。

 レビューを始める前に観た映画ばかりで、レンタルビデオ店でも容易く確保出来るものを見繕う予定ですので、本記事を読んで感心を持っていただけたのであれば、TSUTAYAなりGEOなりその他チェーン店に行っていただければなと。
 面白いレビューになるかどうか、読者様から観て面白い映画かどうかは保証しかねますが。



 今回レビューを書くのはこちらの三作品。


アーティスト(平成二十四年・四月鑑賞

ヒューゴの不思議な発明(平成二十四年・三月鑑賞

逆転裁判(平成二十四年・二月鑑賞





◎アーティスト

〜あらすじ〜

 時はサイレント《無声》映画全盛期の1927年ハリウッド。サイレント映画界の大スター、ジョージ・ヴァレンティン(演:ジャン・デュジャルダン)は、新作の舞台挨拶で拍手喝采を浴びる。あまりの盛況ぶりに劇場前は大混乱。その折に若い女性ファンに突き飛ばされてしまったジョージだが、彼は気にしていないと優しく微笑む。そんなジョージの姿に感激した女性ファンは、大胆にもジョージの頬にキスをし、新聞の一面を飾ることとなる。

 彼女の名前はペピー・ミラー(演:ベレネス・ベジョ)。スターを夢見る新人女優だ。オーディションを受けに映画会社「キノグラフ」に赴いた彼女は、チャーミングな笑顔と華麗なダンスで、ジョージ主演作のエキストラ役を獲得。撮影後、楽屋を訪ねてきたペピーにジョージは「女優を目指すのなら特徴がないと」と、彼女の唇の上にほくろを描き加える。その日を境にペピーの快進撃が始まり、瞬く間に主演作を持つまでに成長する。

 1929年。映画界に台詞の有るトーキー映画が登場。過去の栄光に固執するジョージは、トーキー映画導入を推し進める「キノグラフ」の社長と決別してしまう。サイレント映画こそが芸術、自身は芸術家だと信じて疑わないジョージだったが、自身が主演・監督を務めたサイレント映画は大コケ。今の大衆にとってサイレント映画と、それに属する俳優は過去のものでしかなかったことを思い知らさせる。
 私財も何もかも無くし、絶望に打ちひしがれて酒浸りの生活を送るジョージは、とうとう自宅のフィルムに火を放って自殺を図ってしまう。愛犬によって一命を取り留めたジョージの前に駆け付けたのは、今やトーキー映画の大スターとなっていたペピー。絶望の淵に立つジョージを救うため、ペピーはある《案》を彼に持ちかけるのだが――。


・劇場用予告





※※※

 平成二十三年度アカデミー賞を受賞した映画、ということで「どーせいつも映画ばかり観て、毒にも薬にもならないレビュー書いてるんだから、そういうのを観て感想を書けば、何かしらハクがつくかなぁ」位の軽いノリで観に行った一作。
 元々アカデミー賞に選ばれるような作品って好きじゃないんですよ自分。週に二・三回(あくまでも多い時で)映画を観ると言っても、小難しい話や色恋沙汰や純粋なヒューマンドラマというのが苦手で、ましてやアカデミー賞を取る映画なんか肌に合うものかと思ってますし。

 だのに何故わざわざ観に行ったのかと言いますと、本作はそうした作品と違い、「白黒の上にサイレント《無声》」という特異さと、そうした小難しさの無いシンプルな筋立てな映画だから。このご時世、白黒の上にサイレントの映画なんてDVDか何かでしか観られないだろうし、せっかくだから……、と。
 普段から特撮・アニメ・アクション・B級・ネタ映画ばかり観ているせいか、アカデミー賞にノミネートされるような映画の選球眼なんざ全く無いのですが、これはなかなか面白かった。公式サイトのプロダクション・ノートの項に詳細に綴られているのですが(Flashが多用されているため閲覧注意)、監督本人が数多くのサイレント映画を観て勉強していたからか、「話題性先行」や「なんちゃって」な部分は無く、登場人物たちの仕草や表情と少々の字幕で、大まかにストーリーが追えるのが素晴らしい。

 字幕の無い部分は観客たち個々人が想像するしかないのですが、そうした部分がなかなか楽しい。観客一人一人に違った解釈があるわけですから。かなり終盤になりますが、サイレントであり、少量の字幕でストーリーを追うという制約を逆手に取った“BANG!”のシーンはなかなか面白かった。あれは無声の映画でしか出来ない演出だわ。


 作品中盤、世間に台頭し始めるトーキー映画に対して主人公ジョージが、あくまでサイレントに拘り、自費で映画を作り始めるシーンなんかは、本作の監督がこの映画を作る為に払った労力を考えると、なんだか物悲しいものがありますね。無音で字幕も少なく、誇張された演技で魅せなければならないサイレントと違い、音入りのトーキーは台詞による魅せ方のバリエーションがありますから、そりゃあ客はそちらに食いつきますよ。それはこの映画にも言えることで、よくもまぁ3D映画全盛(は、もう過ぎ去っている気がしないでもないですが)のこのご時世にサイレント映画で挑もうと考えたものですよ。


 台詞でストーリーを追う必要が無いようにとメロドラマになったそうですが、これがかなりシンプル。主人公ジョージに憧れて女優の道を選んだペピーが、時代の波に飲まれて落ちぶれたジョージを救い、再び映画の道へと誘う――。一人の俳優の栄枯盛衰、そして再生を描いた映画としては非常に面白かったと思いますが、メロドラマ・ラブストーリーとして観ると正直どんなものかなあと。
 ぺピーがジョージを追う描写は度々挿入されているのですが、逆はちょっと分かりにくくなっておりまして。ぺピーがジョージを追うのは純粋に彼が好きだからでも、ジョージが彼女に惹かれるのは「好きだから」ではなく、彼女の役者としての輝き故のものですし、何か妙に噛み合わないんですよね。

 加えて本作の結末。トーキー《新しいもの》を頑なに否定し続けるジョージに対し、ぺピーが呈した代替策のタップダンス。全てが終わり、満足げに微笑む二人のカットで締められているのですが、ソレでジョージは本当に救われたのかなと。彼のトーキーに対する抵抗は全く解決していないわけですし、そもそもこの企画自体、大スターとなったぺピーが、落ちぶれて過去の人となったジョージを無理矢理登板させて作ったものですし、もしもこれで受けたとしても彼に正当な評価は下されるのか? 結婚したとして、彼はぺピーに一生頭が上がらず、彼女の尻に敷かれる人生を送らざるを得なくなるんじゃないの? だとか、そういう嫌な末路まで見えてきてしまいまして。
 落ち着いて考えると「ジョージの栄光と挫折・後の再生」を描きたいのか、「ぺピーのジョージへの愛」を描きたいのかはっきりしないかなあ。ラブストーリーなのか古き良きハリウッド黄金期へのオマージュなのか、どっち付かずで終わったような。


 決してつまらないわけじゃないんですよ。ただ、全体を通して観ると、何がテーマなのか分かりづらく、どれを主体にピントが絞りきれてないんじゃないかと思えてしまうんです。まあ、裏を返せば「そうした要素を欲張りに詰め込んだ、映画好きのための映画」とも取れるんですけどね。

 どの役者も良い演技をしていましたが、個人的に良かったのはジョージの運転手(演:ジェームズ・クロムウェル)と飼い犬。特に犬の名演は本作の見所のひとつですので、是非是非注目してやってください。ジョージへの忠犬振りと愛らしさにほんわかします。

 



総合点:★★★★★☆☆☆☆☆






◎ヒューゴの不思議な発明

〜あらすじ〜

 1930年代のフランス。火事で父親を失ったヒューゴ少年(演:エイサ・バターフィールド)は、駅の時計台に隠れ潜み、駅の時計のネジを巻いて過ごしていた。
 ひとりぼっちの彼の唯一の友達は、壊れたままの機械人形。父が生前修理に尽力し、それでも尚果たせなかったいわくつきの品だ。修理の為に必要な部品を駅で“調達”するうち、ヒューゴは玩具屋の主人・ジョルジュ(演:ベン・キングズレー)に捕まり、人形の修理に必要な帳面を奪われてしまう。
 ジョルジュから帳面を奪い返そうとしているうち、ヒューゴは機械人形の修理に必要な「ハート形の鍵」を持つ、ジョルジュの養女イザベル(演:クロエ・モレッツ)と出会う。ふとしたきっかけで仲良くなった二人は、機械人形の謎を解く為動き出すのだが――。



※※※

 平成二十三年度アカデミー賞受賞作品その二。アーティストはサイレント&白黒という物珍しさに鑑賞を決めたのですが、こちらは「3Dのクオリティが非常に高い」とのことで、アカデミー賞を取るような映画の3Dとはどんなものなのかと思い、入場料金の安い日を狙って鑑賞。

 公開当初、3Dで観るべき映画だ! と宣伝されていたこともあり、映像効果は素晴らしいのひとこと。「アバター」のそれに匹敵するほどの奥行き効果(冒頭の街並みが見下ろせるシーンあたりの美しさは特筆すべき代物!)に加え、時計台の歯車や舞い散る雪、行き交う人々や汽車の汽笛などに至るまで3D用に作られていて非常に美しい。原作が絵本(のような小説)の映画とのことですが、絵本ならではの幻想的な雰囲気が良く出てたんじゃないかなと。

 しっかし、ヒューゴ役の彼はくりくりとした碧い眼で可愛いですね。ヒロインのイザベルが(ヒューゴとの対比で)でかい上にあんまり可愛くなかった(※あくまでも個人的主観に基づく感想で、全編で可愛くなかった訳じゃ無く、ヒューゴと一緒に映画を観に行くシーンなどは結構良かったです)のもあって、それがより強調されちゃってて。この子が孤児院に送られず、ジョルジュ夫妻の元に引き取られて本当に良かった。
 まあ、ヒロインのイザベルに関しては容姿なんかよりも、吹き替えの声が最悪だったのが一番問題だったんですけどね。ヒューゴの子の方はまだ我慢出来たけど、イザベルの子はちょっと……。「3D効果を存分に楽しみたいから、字幕を追わずに吹き替えを選んだ」のがこんな形で仇になるとは……。
 ……え? 吹き替えだったら「プロメテウス」の剛力やら「TIME《タイム》」の篠田麻里子の方がやばいって? 自分、あからさまに露骨な地雷は踏まないことにしているので、その辺の話は――。


 閑話休題。
・本作の日本向けの予告



 ただこの映画、邦題とそれに伴う宣伝文句が不適切なんですよね。予告やテレビCMを観ると、主人公ヒューゴが父の遺した機械人形を直してどうこうの……という風に見えるし、そこから何やかんやを「発明」するのだろうと思うのですが、(作中とある大事な役割があるとはいえ)彼は玩具や機械を「修理」はしても、自らが何かを「発明」することはありませんし、何より問題なのは、中盤以降話の中心となり、もう一人の主人公と言っても過言ではない映画界の父、ジョルジュ・メリエスについての情報がそこから何一つ読み取れないんです。巧みな3Dを売りにしたいのは分かるけど、「映画界の巨匠・ジョルジュ・メリエスへの愛を込めた作品」という部分を抜かして宣伝しちゃったら、そらもう本末転倒じゃあないかと。

(※一応、ヒューゴには「自身の役割を見付けたい」という目的があって、それを果たすため奔走し、クライマックスには主人公らしい大きな見せ場があるのですが)

 僕は本映画の原作を知らないので、子どもに是非観て欲しいという宣伝文句から上記のような想像をしつつ劇場に向かってしまい、「だまされた!」という気持ちで一杯になりました。そら確かに中盤まで隠されている事柄だし、そういうものを全面に押し出しても一般客を釣れるとは思えませんけど、鑑賞前と鑑賞後の印象を変えちゃうような宣伝手法はどうかと思うのですよ。

 ……ということを書いた上で、原作の話をググって調べてみたのですが、原作からしてそういうお話だったんですね、この映画。こりゃあ完全に当方の理解不足ですわ。
 まぁ、それでも自分のような「何も知らないで話題性のみで観に行く」ような観客向けの宣伝としては良いモノとは言えないなあ。

 そういう訳で、本作は「アーティスト」と違った形で「古き良き映画への愛」を謳った映画であって、そういう所がアカデミー賞選定委員の琴線に触れたのかなあと。そこまでたくさん映画を観てきたわけじゃないのでとやかく言うつもりはありませんが、保守的でつまらないなー。二十四年度の賞はもうちょっと「前」を向いた選定をしていただきたいものです。


総合点:★★★☆☆☆☆☆☆☆

 評価点が大分低めですが、原作本を読み、ジョルジュ・メリエスのことを勉強してから鑑賞するとまた違うのかも。

 と言う訳で、予備知識として鑑賞前に読む&観ておくと良いものをいくつか。



・劇中流用されるジョルジュ・メリエスのストーリー映画。


Wikipediaの情報も合わせてどうぞ。


ジョルジュ・メリエス(映画世界史)
 SFXの創始者なんですね、彼。






◎逆転裁判



〜あらすじ〜




 20XX年、増加し続ける凶悪犯罪に対して、政府は新たな司法システム「序審裁判」を導入した。
「序審裁判」とは、弁護士と検事の直接対決により、僅か三日で判決を下す制度である。
(公式サイトのあらすじより抜粋)


 新米弁護士・成歩堂《なるほどう》龍一(演:成宮寛貴)の優秀な上司であり理解者である綾里千尋(演:壇れい)が、長年追い続けてきた事件に関する証拠を見つけた、というメッセージを残し、何者かに殺害されてしまう。
 容疑者として逮捕されたのは、彼女の実妹で、自称・霊媒師の卵、綾里真宵《まよい》(演:桐谷美鈴)。成歩堂は彼女の無罪を信じ、圧倒的不利な状況での弁護を引き受ける。
 対するは、無敗の天才検事にして成歩堂の幼馴染でもある男・御剣怜侍《れいじ》(演:斉藤工)。二人は数々の証拠・証言を元に法廷バトルを繰り広げ、成歩堂は寸での所で真宵の無罪を勝ち取った。

 しかしその直後、御剣が殺人容疑で逮捕されてしまう。直ぐ様弁護を引き受ける成歩堂の前に、御剣を起訴した彼の師匠、40年間無敗の伝説の検事・狩魔豪(演:石橋凌)が立ちはだかる――。


※※※

 まず、こんな滅茶苦茶なゲームを一本の映画としてまとめた三池監督に拍手を送りたい。公式サイトとかを見れば一目瞭然なのですが、原作の奇抜な髪形や服装を“実写で”ほぼ完ぺきに再現しちゃう気合いの入り振りは、肝心の中身はどうあれ賞賛されて然るべきでしょう。
 それも単なるお遊びに留まっておらず、矢張役の中尾さんなんか、外見はおろか口調やノリなんかも含めて、ゲームからそのまま飛び出してきたような感覚すらあり、驚くのなんの。よくこんなにドハマリする俳優を探してきたなあと。

 作劇に関しても、灰根が殺人に至るまでの過程が非常に解りやすく、陰鬱に描かれていたり、シナリオの都合上カットされた「逆転のトノサマン」の犯人が御剣によって裁かれているシーンが挿入されるなど、出来る限り原作ファンを満足させてやろう! という気概が伝わるのが良い。

起訴された被告に、最長三日以内の審理で有罪無罪の判決を下す」“序審法廷制度”なんていう、原作の無茶苦茶なルールをあえて改変せず、そのウソに合うように世界のルールそのものを改変させてきたのも、個人的には好印象。
 冒頭、成歩堂が弁護士として立つ初めての法廷が「そんじょそこらのオフィスの一角」みたいな場所で、同じ時期に行われた御剣が立つ法廷は凄く立派だったりと、扱う犯罪や、そこに立つ弁護人、検察の力量云々で法廷の質まで変わっちゃうと言うトンデモぶりがなんとも“逆転”らしい。
 上面図による説明や、「くらえ!」で証人や検事に証拠を「つきつける」ゲーム定番のやり取りも、CG効果と巧みな映像表現で「これなら現実にありそう!」な形で映像化されててびっくり。これが無きゃ「逆転」じゃないけども、ただ入れただけでなく、見せ方が面白くて大満足でした。

 そう、ヘアメイク・設定・小道具は良かったんですよ。けれど、作品に蔓延する「ダークで重々しい空気」が、そうした要素を悉くぶち壊しているんです。笑えるシーンや珍妙な言葉遊びは非常に少なく、逆上した挙げ句崩れ去るトンデモ証人たちが居ないって、相当な問題のような。
 批判を覚悟で言いますけれど、「逆転」って、偶然や力業で強引に成立しちゃったトリックを、ハッタリと発想の逆転で無理矢理解き明かしたり、一癖も二癖もある証人たちを捩じ伏せるのが楽しいゲームじゃあないですか。だのに「本格的なミステリー」風にして、「笑える要素」を切ってしまっては、それはもう「逆転」である意味を成さないんじゃあありませんか。そういうことは月曜だの木曜だのミステリーでやってくれればいいわけで。
 
 折角ゲームの奇想天外なキャラクタたちを視覚的に再現しているのだから、そいつらに原作の笑える要素をぶち込んで然るべきでしょう。荒唐無稽な世界観を映画化したのだから、そのお馬鹿振りをもっとアピールすべきでしょうよ。三池監督はこのゲームをプレイして一体何を感じたのだろう。というか、彼は本当に本作をプレイしたのか? 少し前にやってた、『落武者の幽霊を証言台に立たせて云々』な三谷監督の「ステキな金縛り」の方がよっぽど「逆転」っぽかった。

 キャラクタのヘアメイクには概ね文句は無いのですが(強いて言えば、恰幅の良い狩魔豪に違和感があるものの、ラスボスとしての風格が出ているのでまあ許容範囲内)、いくら中盤の事件だからとは言え、「1」屈指の濃さを誇る小中大《こなか・まさる》を「みすぼらしい格好をしたただのジャーナリスト」に改悪したのは納得できない。
 そりゃあ中盤の敵役がラスボスを食うような活躍させちゃあまずいですけれども、原作の小中を彷彿とさせる台詞や設定が何一つ無く、崩れ去るシーンも地味だというのが不満で不満で。あんな没個性キャラクタなら居なくても良かったんじゃないかと本気で思います。

 折角視覚的な面で笑いを取っているのだから、内容で笑いを取ったって良いじゃない……。「ダメ」ではないけど、「惜しい」映画でした。


総合点:★★★★☆☆☆☆☆☆


 とりあえずここで一括り。
 他にも観ていて感想を書いていない映画は……

「ペントハウス」
「TIME」
「アベンジャーズ」
「プロメテウス」
「宇宙刑事ギャバン TheMOVIE」

・午前十時の映画祭
「真夜中のカーボーイ」
「フレンチ・コネクション」
「夜の大捜査線」
「バック・トゥ・ザ・フューチャー」

 意外と書いてないもんだなー。来年に回すべきか、ひとことコメントにでもしておくべきか。
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