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「これから観に行く上で全く役に立たない映画レビュー」
映画レビュー 平成24年

これから観に行く上で全く役に立たない映画レビュー 平成二十四年十二月号

 ←Journey through the Decade Re-mix 第八話 「超モモタロス、参上! 鬼ヶ島の戦艦」 一両目 →これから観に行く上で全く役に立たない映画レビュー 平成二十四年・まだ感想を書いていなかった作品集
 聖なる夜に相応しくない、やや旬を過ぎた映画レビュー群。折角のクリスマスイブ更新なので、今まで書いていなかった過去作分のものも余計に掲載しようかなと。

 クリスマスに予定がなくて、どーしても暇な人の暇潰しになれば幸いです。


 今回レビューを書くのはこちらの三作品。


ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q

鳥(1963年の映画)

仮面ライダー×仮面ライダー ウィザード&フォーゼ MOVIE大戦アルティメイタム



 今年はこれで映画自体見納めかなあ。





◎ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q

〜あらすじ〜

 碇シンジ(声:緒方恵美)が綾波レイ(声:林原めぐみ)を救うために引き起こした「ニア・サードインパクト」から十四年。彼は覚醒を起こした初号機の中に取り込まれたまま衛星軌道上に放逐されていたが、葛城ミサト(声:三石琴乃)率いる反ネルフ組織「ヴィレ」に奪還され、初号機と共に地球へと帰還する。
 初号機の中からサルベージされたシンジは、14年ぶりに旧ネルフ職員らと再会するが、彼は「ニア・サードインパクトを引き起こした“罪人”」とされており、もしもエヴァに乗って初号機を覚醒させた場合、首に装着された「DSSチョーカー」が発動し、死ぬことになると告げられる。あまりの変化に困惑するシンジだが、死んだものと思っていたエヴァ二号機パイロットの式波・アスカ・ラングレー(声:宮村優子)も、家族ぐるみで生活していたミサトから暖かな言葉をかけられることは無かった。
 その最中、ヴィレの旗艦「AAA ヴンダー」をネルフ所有のエヴァンゲリオン・Mark.9が急襲。レイらしき声に導かれ、シンジは自らの意志でヴンダーを去ってしまう。
 14年ぶりに訪れたネルフ本部は、「破」に於ける第十使徒との戦いによって荒廃しており、残された職員も司令官の碇ゲンドウ(声:立木文彦)と副司令官の冬月を除いて全て姿を消していた。
 実父であるゲンドウに詳しい説明を求めるシンジだが、彼は「現在建造中のエヴァ十三号機に、完成後に乗れ」と告げ、それ以降口を閉ざしてしまう。

 レイが生きていたことを知り、エヴァ十三号機に搭乗するもう一人の少年・渚カヲル(声:石田彰)と親しくなったのもあり、シンジは次第に元気を取り戻して行く。しかし彼の口から語られた「ニア・サードインパクト」の結果と、その惨状を目の当たりにしたことから、次第に残酷な事実が明らかになって行き――。

※※※

 そういえば、エヴァ系映画の感想をここで書くのは初めてですね。一応序・破と観てきてはいるのですが、その辺は他の詳しい方々の感想に任せるとして、ここではQ単体の感想をば。性質上、『破』を観ていないと理解できないような話になることをお許しください。

 前作の「破」がウジウジ成分薄め、伏線や意味深な展開・台詞多目、映像面作劇面のカタルシスバリバリの「万人受け」な映画だとすれば、今作「Q」はテレビシリーズ後半で度々見られた、苦悩や絶望の色濃い「シリーズファン向け」の映画になっている印象でしょうか。……まあ、自分はテレビシリーズをさらりと一周しただけのにわかなので、自分の中ではそういう印象を受けたと。
 テレビシリーズ最強の使徒の登場回辺りまでをなぞってきた「破」と異なり、本作Qはシンジがカヲル君と出合い、セントラルドグマに降下する程度の共通点はあれど、殆どがオリジナルのストーリー。変わり果てた世界と人間関係に翻弄され、贖罪の為にと動いた挙げ句、更に酷い目に遭わされるシンジの姿に涙が出ます。

 感想を書いているくせにこんなことを言うのは何なのですが、実は自分はエヴァンゲリオンというアニメがそこまで好きじゃありません。
 謎や伏線が多すぎて話を追うのはしんどいし、敵を倒してもすっきりしないというか、主役のシンジ君は外堀からだんだんと追い詰められて行くし、製作予算が尽きてあぁなったとしか思えない(実際には『ぎりぎりではあったが、資金は尽きておらず、意図的にあぁした』そうですが)最終二話とか――、そういう所がどうしても好きになれなかったんですね。

 五年前、弟に連れられて「序」を観に行った際、ラミエルさんの超絶変形・攻撃描写と、往年の特撮を思わせる市街地戦闘シーンに驚かされ、そこでちょっと評価が変わりました。三年前の「破」は前述の通りの出来で感無量となり、「テレビシリーズは何だけど、新劇場版は大好き」、「庵野監督はエヴァを隠れ蓑に膨大な予算と時間を注ぎ込んで、超・高クオリティの特撮作品を作りたかっただけだろこれ」など、色々なことを思いながら、本作の封切りをじっと待っていたんですね。

 そうして観たQですが、いやはや、浅はかな自分が恥ずかしくなりました。前作ラストシーンでシンジ君が見せたエヴァとの完全融合に、最強の使徒撃破、ネルフ本部壊滅の危機――、そうしたカタルシスバリバリの展開も、本作におけるシンジ君絶望の火種でしか無かったというシナリオ運びには脱帽する他ありませんでした。
 兎に角この映画はシンジ君の追い込み描写・展開のエグさが半端じゃない。ちょっとだけ芽生えた希望の後に、それを微塵も残さず消し去るほどの絶望を用意して、シンジ君が何か行動を起こす度に深みに嵌まって脱け出せなくなる展開には恐怖すら覚えました。本作ラストのシンジ君と、彼に当たるアスカとの会話では、アスカの方が正論だと分かっていても、もうやめてあげて! と突っ込みたくなります。

 正味98分と短めの尺ながら、小難しい設定・用語説明の後に、戦艦で突っ込んだり、エヴァでドンパチやらかしたりと緩急がついていて、観客にダレさせる隙を与えない手法は流石の一言。ただ、往年のファンでも「きちんと理解できた?」と言いたくなるような新展開・新キーワードの乱立は、初見者には相当厳しいんじゃないかなと。何度か劇場に足を運んで内容を理解する映画だというのは分かりますが、「エヴァの呪縛」、「過去作登場人物たちの心境の変化の答えたる、空白の十四年」、「カヲル君の真意」のように、「観客が今知りたいであろう事柄」に説明が無いのは正直辛いです。まあ、この辺は各人の脳内補完で幾らでも補える事柄ですし、次回の最終章で補足されるでしょうし、責めすぎるのも酷かもしれませんね(結局放置される可能性は否めませんが)。

 決して「面白くなかった」訳じゃ無いのですが、「次回作への繋ぎ」要素が多くて本作単体では評価し辛いので、点数そのものはそれなりで。
 ヴィレの旗艦たるヴンダーは元より、新規のエヴァもたくさん登場する本作ですが、個人的なお気に入りは十三号機。腕が四本というごてごてとしたデザインが堪りません。

総合点:★★★★★☆☆☆☆☆







◎鳥(1963年の映画)

〜あらすじ〜

 新聞社社長令嬢のメラニー・グリフィン(演:ティッピー・ヘドレン)は、弁護士のミッチー・ブレナー(演:ロッド・テイラー)の実家に向かう途中、一羽のカモメに額をつつかれる。
 その一件を発端に鳥たちの凶行が始まる。一軒家の住人を目を抉って殺し、数百羽で徒党を組んで小学校を襲い、ガソリンスタンドを壊して大火災を引き起こす。
 ミッチー宅に逃げ込んだメラニーは彼や彼の家族と協力し、家に強固なバリケードを築いて鳥の襲撃に備えるのだが――。


※※※


 今年(2012年)の一月初めと十一月に「午前十時の映画祭」枠にて鑑賞。ヒッチコック映画は同枠にて「北北西に進路を取れ」と「裏窓」を観ていたのですが、“サスペンス”というカテゴリからすると、この映画が一番面白かったかなあ。

 とにかく登場する鳥たちが恐い。たかが「鳥」だと侮るなかれ。カラスみたいな元々印象の悪いものだけに留まらず、スズメやカモメと言った普段「人を襲うようなもので無いもの」まで群れを成して襲いかかり、頭を突いて目を抉り、(偶然とはいえ)ガソリン引火による大火事まで引き起こし、補強した上で締め切った一軒家を半壊させるなど、ひたすら過激。それでいて「何故人を襲うのか」は映画が終わっても明らかにならないと言うのだから更に怖い(一応原作では「冬場で餌が少なくなった」という旨の理由付けがあるらしいですが)。
 本作では一切のBGMが廃されており、鳥たちの鳴き声が観客の恐怖や不安を否が応にも駆り立てる。
 遥か遠方から人間を狙って飛んでくるカモメの大群や、小学校のジャングルジムを占拠するカラスの大群、そして絶望感漂うラストシーンなどなど……、鳥によって人々が被る被害がかなりエグいのも手伝って、それらが特撮に依るものと分かっていても、恐ろしいのなんの。

 ただ、鳥の凶行が本格化するまでの作劇にあまり起伏が無いのと、明らかに続きそうなところであえて終わってしまったのがちょいと鼻についたので、点数はこんなところで。


総合点:★★★★★☆☆☆☆☆








◎仮面ライダー×仮面ライダー ウィザード&フォーゼ MOVIE大戦アルティメイタム



〜あらすじ〜

<イントロダクション>

 強大な力を持つ五人の《ゲート》が何者かに拐われた。ファントムたるミサ/メデューサや、ユウゴ/フェニックスをも出し抜いて《ゲート》を掌握したのは、『アクマイザー』を名乗る、ザタン(声:デーモン閣下)・イール・ガーラのアクマ族の三人組。人間を消滅させ、自分たちが地上世界を掌握せんとする彼らは、五人の《ゲート》を無限モンスタープラントのエネルギー源にした後、特殊な魔方陣を用いて五年後の未来へと跳んだ。



《フォーゼ編》

 天ノ川学園高校におけるホロスコープスとの戦いから五年。仮面ライダー部創始者の如月弦太朗(演:福士蒼汰)は母校の教師となり、宇宙仮面ライダー部も部員一名ながら存続していた。
 そんな中、超能力を持つ弦太朗のクラスの生徒・風田三郎(演:須賀健太)とその仲間は「怪人同盟」を結成。自分たちの力を誇示する為、宇宙飛行士となった城島ユウキ(演:清水富美加)の乗るスペースシャトルを打ち落とすことを宣言する。
 三郎の背後に巨悪の影を感じ取った弦太朗はフォーゼに変身して戦うも、異形の怪物サナギマンに変身する三郎に大苦戦。卒業後それぞれの道を歩んでいた仮面ライダー部OB・OGの面々と力を合わせ、事件の解決に乗り出すが――。





《ウィザード編》

 アクマイザーに拐われた《ゲート》を追って、彼女らのアンダーワールドに侵入した操真晴人(演:白石隼也)。彼がそこで見たものは、生気の抜けた顔で何者かの誕生会の準備を進めるコヨミ(演:奥仲麻琴)たちの姿。街の人々も怪人が現れてなお素知らぬ顔をしており不気味なことこの上無い。

 そんな彼らが生気を取り戻し、大歓声で迎える変身ヒロイン・美少女仮面ポワトリン/上村優演:入来茉里)。優こそがこの奇っ怪なアンダーワールドの主なのだ。
 優を現実に帰さんと働きかける晴人だが、ポワトリンとして戦い、賞賛を浴びることに満足している優は、彼の申し出を頑なに拒む。
 そんな彼の前に、アクマイザーの一人・ガーラが立ちふさがり――。


《MOVIE大戦アルティメイタム》


 アクマイザーの地上征服計画は今まさに大詰めを迎えていた。
 フォーゼとウィザードに加え、朔田流星/仮面ライダーメテオ演:吉沢亮)と美咲撫子/仮面ライダーなでしこ演:真野恵里菜)もアンダーワールド内に合流。そこにレジェンドライダーリングの力で召喚された仮面ライダーW、アクセル、オーズ(声:渡部秀)、バースも合わさり、アクマイザー対仮面ライダー軍団、バイク対装甲車の壮絶バトルの幕が切って落とされる。
 果たして仮面ライダーたちはアクマイザーの計画を阻止出来るのか?


※※※


<フォーゼ・パート>

 個人的に、フォーゼは後半で「解消してほしい伏線」や「作中終盤から振られていた謎」を悉く無視し、「学校全員と友達になる」と言った割に弦太朗の「友達作りへの原動力の根幹」は全く語られず、一部のホロスコープスに関してはガン無視して選り好みする姿勢(ダークネビュラに消えた数人は、結局どうなったのか語られすらなかったし)が鼻についていて、かなり嫌いな部類の作品でした。
 いくらメイン視聴者の子どもたちに配慮すると言っても、見せたくないものは徹底的に隠して放置する姿勢は番組としてどうなのかと。そっちの方が情操教育上宜しくないんじゃあないかと。
 というわけで、テレビシリーズから五年経っただの、弦太朗が教師になっただのという情報には何の興味も湧かず全く期待していなかったんですね。

 前作の劇場版の前例もあり、なるべくハードルを低くして劇場に向かったのですが、その甲斐あってか純粋に面白かったからか、それなりに楽しめました。
 毎回日本の特撮ではあまり見られないアクションを積極的に魅せる坂本監督ですが、フォーゼ編では怒濤の演者の生身アクション増し増しという凄まじさ。
 特に主人公・弦太朗は吹き替えなしで全てのアクションをこなしたというのだから驚き。普段の平成ライダー映画とは逆に、昭和シリーズを彷彿とさせる生身での立ち回りだらけで、いや、さっさと変身しろよ! と突っ込みたくなること受け合い。

過去特撮作品キャラ復活!』と言うことで、今回のイナズマンも前作のキョーダインの二の舞になるんじゃあないかと危惧していたのですが、中間形態のサナギマンも含め、割と優遇されていたのではないでしょうか。出番自体はフォーゼ編のみの為少な目ですが、余計な第三勢力が無い分、しっかり目立てたんじゃないかなと。背中の蝶の羽根エフェクトやワイヤーアクションによる一撃離脱攻撃も見応えあるものに仕上がっていましたし。
 まぁ、石ノ森原作版に近付けた「より人間らしいマスクデザイン」が画面映えするかどうかは別として……。

 とまあ、『宇宙キター!』同様、アクションはかなり高いレベルで纏まっていたのですけれども、そこで尺を使いすぎているからか、提示されているテーマへの回答や描写がちょっと弱いような。
 言いたいことは分からなくないんですよ。弦太朗が「友達になる」だけでは解決しない問題に直面し、「教師として」解決するにはどうすべきか? 異形の存在故の苦悩と、それを受け入れる他者の心境の変化辺りは、短い時間の中で大分まとまっていましたし。

 ただ、それを納得させるのに、圧倒的に「展開」や「描写」が不足してるんですよね。人外である三郎を毛嫌いしていたミヨッペが、終盤突然彼を受け入れていたり、逆に怪人同盟側が弦太朗たちに寝返る展開も、理由付けされていても納得するにはちょっと弱い。アクション増し増しにしてる暇があるなら、そういう描写も付け足してよ! と言いたくなります。
 その辺は子どもが観ていて退屈する話ですし、坂本監督のことだから、ディレクターズカット版にその辺を収めてるんでしょうけど、点と点とを繋ぎ合わせず、飛び飛びで話を進められても感情移入しにくいなあと。まあ、フォーゼ編自体がアルティメイタム編のみならず、その後のウィザード編への布石になるので、単体でうだうだと文句を言うのは酷だけども……。


<ウィザード・パート>

人造昆虫カブトボーグ VxV」や「ボボボーボ・ボーボボ」、特撮回では「カーレンジャー」や「アバレンジャー」、「ゴーカイジャー」のジェラシット回などで猛威を振るった名物脚本家・浦沢義雄先生、まさかの参戦。
これまで全く参加してない人が映画の脚本やって面白くなるのか?」という面と、「ここんとこウィザード本編が展開が平坦過ぎて面白味に欠けるので、好き放題やって破壊しちゃって欲しい」という期待を持ちつつ鑑賞。いやはや、浦沢先生はライダーに行っても、いつも組んでいる坂本太郎監督でなくとも浦沢先生だなぁと言うことを改めて実感しました。

 その殆どがオチに集約されているのですが、最初にそれを言っちゃうと面白さが半減どころではなくなるので、とりあえずはゲストヒロインのポワトリンの話をば。
 やはり、仮面ライダーと実写変身ヒロインが並び立つと、シュールさが半端じゃない。変身シーンなんかはどんな層に向けているのか分からなくて本気で困惑しました。
 まぁ、魔法使いと言っておきながら、魔法らしい攻撃が殆ど無いウィザードに比べ、魔法を戦いに取り入れていたり、演者の体の柔らかさを活かした身のこなしやワイヤーを取り入れた空中移動などはかなりの評価点ではあるのですが……。

 閑話休題。肝心のお話についてですが、ウィザードっぽいと言う前に一つのシナリオとしてなかなか上手く出来ていたんじゃないでしょうか。
 アンダーワールドという「非現実」の世界を存分に活かした奇妙な画造りと、ポワトリンが内に抱える苦悩、それを踏まえての「現実は良いことばかりじゃない。けれど帰らなければならないんだ」という説教など、下手すれば本編よりも「らしい」展開で大満足。毛色は違えど、魔法繋がりで色々な技を披露してくれるのも個人的にポイント高し。
 これは浦沢先生の裁量では無いのでしょうけど、フォーゼ編の怪人同盟連中がゲートとして幽閉されている設定はなかなか面白い。フォーゼ編の「本編終了から五年後」という設定に歩幅を合わせるだけでなく、彼らの使う超能力設定の補強になるし、何よりクロスオーバー要素を高めてくれますし。今回この辺の要素作り込んでるなあ。

 悪かった、というか残念な点を挙げるとすれば、ウィザード自身のアクションの地味さでしょうか。指輪を嵌めて戦うが故に、拳を使わず足技と魔法攻撃で攻めるというやり口自体は好みなのですけれど、フォーゼがスイッチで武装を次々に組み替えて戦うのと比較しちゃうと、どうしても地味に見えちゃうんですよね。
 CG多用の魔法技も、スイッチ組み替えアクションの後だと霞みますし、それでなくとも今作には、同じ魔法を使うポワトリンが居るわけで、どうしてもインパクトが薄い。

 贅沢な悩みになってしまうのですが、AtoZ、MEGAMAX、みんなで宇宙キターと来て、坂本監督のド派手なアクションがマンネリに感じて来てしまったのかなと。生身での派手な立ち回り、大仰なワイヤーアクションは迫力満点ですが、一つの映画の中で割と多用する傾向にある上、それが一~二年で続いて来ると流石に冗長になってしまうと言いますか。
 自分も坂本監督のアクションは大好きなのですが、ワイヤー特有の滞空時間の長さや、素早すぎて一つ一つの殴り蹴りが目で追えない所はどうにかならないのかなー。
 この辺は完全に主観に基づくものですし、初見さんが観るとまた違う感想になると思うので、このくらいで。読んでいて不快に思われたとしたら申し訳ございません。


 しっかし、坂本監督パワーのせいか、凛子ちゃんが本編よりも戦う刑事さんをしてて噴いた。何故テレビシリーズでもあれくらい動けないのか。



<アルティメイタム・パート>


 フォーゼ・ウィザード両編を繋ぎ、どちらかだけでは理解できなかった部分に解を与えるMOVIE対戦パート。「マッドマックス2」に影響を受けた「バイク対装甲車」という絵面を、坂本監督がどう撮るか楽しみでありました。

 やはり、CGに頼らない体を張ったスタントは良い。屈強な装甲車をバイクで追い、ライダーたちが協力して叩き壊すという絵面は、オトコノコなら問答無用で燃えるものがありますね。
 前作が昭和の七人ライダーだったので、今作では平成(二期)ライダー八人の揃い踏み。「スーパーヒーロー大戦」のようなうんざりするほどの威圧感は無いものの、数を絞ったことで登場ライダー全員に満遍なくスポットが当たっていたのが良いですね。
 フォーゼ・ウィザード組以外のライダー召喚までのシークエンスは……、やれる範囲でよく頑張った方なんじゃないかと。玩具のレジェンドライダーリングを使った面白いクロスオーバーだと思いました。流石の塚田・宇都宮Pでも、皆オリジナルの俳優を呼んでくるのは難しかったか。せめてワンカットだけでも翔太郎やフィリップに会いたかったのですが……。
 そう考えると、変身後のシーンは無くとも、立ち回りに参加してくれた映司の中の人、渡部秀さんには感謝しないといけませんね。


 バイク対装甲車バトルで大分満足してしまったせいか、両作の新フォームが出るとは言え、ラストにおけるフルCGのザイダベックとのやり取りは些か冗長だったかなあ。あれが無きゃ締まらないのは分かりますけれど、背景の火山のエフェクトにド派手な両ライダーのアクション、加えて動きが素早いとなると、劇場の大スクリーンを持ってしても、「今何が起こっているのか」よく分からないんですよね。
 W・オーズの役者が呼べないのはまぁ仕方無いとして、アルティメイタムパートで文句を言うとすればやっぱりここになるかなあ。装甲車戦の後にすべきではなかったと思う。

 そして、これまで真面目に観ていた人を唖然とさせる浦沢流のサプライズ。くどくなりますが、事前に知ってしまうとつまらなくなることこの上無いため、なるべくネタバレを踏まないようにして劇場に向かうことを勧めます。
 しっかし、◎◎が○○だったとすると、とある回想シーンに映ったワンシーンがおかしなことになるんだけど……、あれは一体なんだったのだろう。


<総括>

 前作MEGAMAXをも越える生身アクション、迫力満点のバイク対装甲車バトル、女性陣メインキャラ大幅追加でお色気ムンムン。劇場に来たちびっこや付き添いのお父さんたちも大興奮するであろう映画に仕上がっていました。一緒に鑑賞されたお母さんが盛り上がれるかどうかは保証しかねますが(自分が観に行った時は、インガのシーンやポワトリンの初変身シーンで子どもたちの母親が閉口した上、困惑していました)。


総合点:★★★★★☆☆☆☆☆


 映画としては十分面白い部類に入る出来だったのですが、如何せん坂本監督のやり口に飽きてしまったのと、露骨過ぎるお色気アピールと、なでしこ攻撃時のあのSE多用にゲンナリしてしまったので(細かいところだと他にも色々ありますがここでは割愛)、低めの点数で。
 そろそろ坂本監督や田崎監督以外のMOVIE大戦を観てみたいものです。今年のライダー映画は(個人的には)悉くハズレだったなあ。


 なお、本編終了後に流された春映画の特報映像についてはノーコメントでひとつ。またやるのか。
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