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 ←Journey through the Decade Re-mix 第四話 「バトル裁判・龍騎ワールド」 第三審 →龍騎の世界・世界観および設定まとめ
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「Journey through the Decade Re-mix」
Journey through the Decade Re-mix(1)

Journey through the Decade Re-mix 第四話 「バトル裁判・龍騎ワールド」 第四審

 ←Journey through the Decade Re-mix 第四話 「バトル裁判・龍騎ワールド」 第三審 →龍騎の世界・世界観および設定まとめ
<ライダー裁判・注意事項抜粋>


・ライダーの力を個人の私利私欲に利用し、現実世界に悪影響を与えてはならない。
(窃盗、殺人など。本来、ライダー・契約モンスターの力でそのようなことを行った場合は、直ぐ様使用者が特定され、実刑が下る)

・たとえ知人、肉親であっても、デッキを自分以外の者に譲渡してはならない。
 やむを得ない場合は、最寄りの裁判所に本人が出向き、デッキ内の登録データを確認した上、書類申請等の手続きを行うこと。

・カードの特性以外の行為により、他者の使用するカードを奪い取って、使用してはならない。

・デッキに改造を加え、本来有り得ない状態にしてはならない。
(例:本来一枚しか所持出来ないカード(コンファインベント・ユナイトベント・契約者以外のモンスターカード・ファイナルベント)の複数所持、裁判所からの監視・GPS機能の解除、有罪無罪判定ランプへの改造)


・裁判の期限は最長三日。超過するとルールキーパーが全参加者を強制的にベントさせ、判決は次回の審理に持ち越される。



※ 6月 14日 13時 25分 ATASHIジャーナル2F・談話室 ※

 梅雨時なのにも関わらず、からっと晴れた気持ちの良い昼下がり。
 光夏海は、この世界に何が起こっているのかを探るべく、大手新聞社『ATASHIジャーナル』へと足を運んでいた。

「編集長……、桃井編集長。お客様がお見えです」
「――わかったわ。部屋にお通しして」
「お待たせしました。此方へどうぞ」
 赤渕のメガネがよく似合うショートヘアの女性に案内され、会社の談話室へと通される。
 中で待っていた妙齢の女性・桃井玲子と目が合うと、夏海は申し訳なさそうにその場で一礼をして口を開いた。
「あの……。お電話させていただいた光夏海と申します」
「あなたね。仮面ライダーについて聞きたい、って言う人は。ま、ま。そんなに畏《かしこ》まらなくてもいいわよ。あぁ、そうだ。ケーキでも食べない?」

「えっ、そんな……悪いです」
「ふふっ、あなたも女の子ねぇ。口では悪いって言ってるみたいだけど、顔の方はそうでもないみたいよ?」
 にやけた表情を浮かべていると指摘され、はっとして佇《たたず》まいを直す夏海。
 桃井はいたずらっぽく微笑むと、三段式の大きな冷蔵庫から、赤のマジックで『編集長専用』と殴り書かれた小さな箱を取り出した。
 中に入っていたのは、小さくて可愛らしいいちごの載ったショートケーキ。それを赤と青で縁取られたお皿の上に丁寧に載せ、銀色に鈍く輝く小さなフォークを添えて夏海の前に差し出した。

「飲み物はダージリンでよかったかしら? ま、紅茶はダージリンしかないんだけどね」
「あ、はい。それでお願いします」

 紅茶はダージリンしかないと言うが、同じ棚にキリマンジャロやグァテマラ、ブルマンなどとラベルが貼られたコーヒー豆の瓶がいくつも並んでいる。
 妙だと疑問に思ったが、いちいち指摘するのも面倒だと思い、流す。ダージリンティーで喉を潤し、気持ちを落ち着けた夏海は、少し申し訳なさそうに口を開いた。

「信じてもらえないと思うんですが、わたし、別の世界からやって来たんです。この世界の消滅を阻止するために」
 自分でも何を言っているんだろう、と夏海は恥ずかしそうに目を反らす。だが、桃井は冷静と言うべきか、馬鹿にしきっていると言うべきか、穏やかな目つきを崩さないまま、彼女を見ていた。

「……驚きませんね」
「荒唐無稽なことをメシのタネにしている職業ですもの。馬鹿げてるかどうかは最後まで聞いてから判断します」
 さすがに滅茶苦茶な世界に生きている人は心持ちが違う。
 夏海は自分の言葉を省みると同時に、自分は”旅”をしているのだと改めて実感した。
 そう言ってくれればこちらとしても話しやすい。夏海は桃井に自分が知る限りの事柄を伝えた。

 この世界には、この世界を司る仮面ライダーがいるということ。
 世界は無数に存在し、増えすぎた世界同士が互いに食い潰しあっていること。
 世界の崩壊の影響で、各世界で何かしらの異変が発生しているということ。
 それを防ぐために戦い、旅をしているのが自分たちだということ。
 桃井は夏海の真剣な眼差しを眺め、うんうんと頷きながら聞き入っていた。

 言うべきことを言い切り、すっかり温くなったダージリンに口をつける。
 喉の乾きを潤した夏海に、桃井は難しい顔で顎に指を当て、少し考えた上で言葉を返す。

「胡散臭い話ね。作家志望の小説の持ち込みなら他所でやってもらえない?」
「えぇっ、そんな、わたし……」
「ごめんごめん、冗談よ。私は信じるわ、あなたの話」
「ありがとうございます。でも、なんで信じられるんですか? わたしが言うのも何なんですけど、こんな馬鹿げた話……」

「そうね。今までの私なら、さっきの台詞をあなたに叩きつけて、とっととお帰り願おうかと思ったかも。でも、この目で気になることを目撃したとなると、話は別。あなたに話して同意と理解を求めたくなったから……かしら」
 彼女もまた、何かを知っている。夏海は逸る気持ちを抑え切れず、ソファーからテーブルまで身を乗り出して桃井の顔を覗き込んだ。
「どんな小さなことでも構いません。話してもらえないでしょうか」
「ま、ま……。とりあえず落ち着きなさいな。ケーキでも食べながら、ね?」
「は、はい」
 桃井に促され、夏海は自分の行動を省みると、ほんのりと頬を紅潮させ、居住まいを正す。
 そんな夏海の行動を見てくすくすと笑いつつ、桃井は皿の上に置かれた小さなフォークを握ろうと手を伸ばすが……、

 ――うわぁああああああっ!!
 桃井の側面の窓が突然ぐにゃりと歪み、中から鉄仮面の赤き戦士が、彼女をソファーの上から突き飛ばし、床の上に押し倒す。
 一体何だと驚き戸惑う桃井だが、今の今まで自身が腰かけていたソファーを見て目の色が変わる。何せ、まだ彼女の温もり残る焦げ茶色のソファーは、『見えない何か』によって、真っ二つに切り裂かれてしまったのだから。

 無論、押し倒した赤き戦士はこのことなど知る由もない。彼は桃井の姿を見込むと取るものも取らずに、彼女の肩を抱いて床の上を二三度転がった。

「う、わああああああああっ! も、もも……桃井編集長! な、なな、なんで生きて……あぁいや、生きててよかったぁ!」
「その声……あなた、シンジなの? なんで龍騎の姿でここにいるの! この近辺でライダー裁判が行われるなんて話、聞いてないわよ!
 そもそもあなた、仕事はどうしたの! 今日は被害者遺族にアポ取っての取材でしょうが!」
「落ち着いてください編集長! その取材、撮影は終わってますし、後は現像するだけですって!」
 身内が龍騎に変身していると分かるや否や、桃井は頬を紅潮させてあたふたともがく。
 予想外すぎるこの事態を把握できず、口にする言葉にも脈絡がない。

 あぁ、これがこの人の”素”なんだなぁと、夏海はにこやかに微笑みながらその様相を見守るが、いつまでもそうしてはいられない。首を横に大きく振って気持ちを切り替えると、床の上を転がる二人の男女に声をかけた。

「あのォ、お取り込み中悪いのですが、あれは良いんですか?」
「あれ……?」
 我に返った桃井は、龍騎を振りほどき、ゆっくりと立ち上がる。
 改めて、真っ二つに裂かれたソファーに目をやる。テープで貼りつければ元のまま使えそうなほど、正確に真っ直ぐ伸びたその”跡”が逆に不気味だった。
 何故こんなことが起こったのか、夏海と桃井にはまったく理解が及ばない。
 そう、この二人には。

「ちょ、ちょっと待ってくれよ。あれ……って」
 そんな中龍騎だけはその周囲、厳密に言えば、『銀色に鈍く輝く”フォーク”』の中にある”何か”を見込んだ。”それ”は龍騎の視線に気づいたのか、身を翻して足早に去って行く。
「どうしたのよシンジ。何があったって言うの?」
「何か……、見えるんですか?」

 夏海と桃井は龍騎が何に驚いているのかさっぱり分からない。仮面ライダーでない者に、ミラーワールドのものは視認することが出来ないからだ。

 龍騎はその場から首を動かして窓の外を見回す。
 聴力視力が飛躍的に強化された仮面ライダーの力を持ってすれば、数十メートル先で誰が何をやっているかなど、容易に把握できる。
 彼は視界の先に更なる”何か”を見、愕然とした。しかし、落胆してばかりはいられない。

「そこを動かないでください編集長!狙われているみたいです!」
「狙われている? 一体、誰に!」
「詳しい説明は後です! 僕、あいつを追わないと……」
「いや、だから何に……」
 龍騎は面倒だと地団太を踏んで話を切り上げ、窓の淵に足をかけて、背中越しに訴えかける。
「なんだかよく分かりませんけど、そこで大人しくしていてください! なんだかよく分かりませんけど」
 それだけ言い終え、南無三と呟いた龍騎は、二階の窓から下の階へと飛び降りる。
 夏海と桃井はその様子を何とも言えない表情を浮かべて見送った。

「……今の方、お知り合いですか?」
「うちの社員で撮影担当の子よ。信じられないけど」
「大変、ですね。なんというか」
「もう慣れたわ……」
 龍騎……辰巳シンジの突拍子のない行動で頭が覚めたのか、桃井は何かを閃き、再び顎に指を置いて思案を始めた。

「何か思い出したんですか?」
「思い出した、というよりは……、”裏が取れた”と言うべきかしら。今、あなたに言おうとしていたことと関係があるんだけど」
「話、聞かせていただいてもいいですか?」
「えぇ、構わないわ」

 夏海は周りを見回して危険がないことを確認すると、縦に真っ直ぐ切り裂かれたソファーの上に腰を下ろし、桃井を無事な方に座るよう促した。
「あれは、そう。うちの社員の――」


※ 同日 13時 35分 ATASHIジャーナル前・屋外カフェテリア ※

 照り付ける日差しが非常にうっとおしい、初夏の午後。
 テーブルを覆い尽くすほど大きな真っ白のサマーパラソルの下、この店オリジナルのブレンドコーヒーを口にする一人の男の姿があった。
 青いスーツを身に纏った男は、コーヒーの薫りと味を楽しみつつ、左手をテーブルの影に隠して『何か』を行っているのだが、周囲の客もウェイターも、彼のやっていることに気付かない。
『何か』が成功したのか、男はカップをテーブルに下ろし、口を歪ませてにやりと笑い、席を立とうとするが、

「午後1時35分、殺人の現行犯だ。ばっちり押さえたぜ」
 彼のすぐ前で、シャッターを切る音がした。
 慌てて周囲を見回すと、テーブルを挟んだ先で、ピンク地に黒の縞模様の入った、趣味の悪いトイカメラを覗き込む輩がいる。
 黒地にダブルのスーツ、無愛想な表情を浮かべた門矢士だった。

 彼はこの青年のことを知らない。知る由もない。だが青年はまるで以前から彼のことを知っていたかのように、嫌味の籠った口調で淡々と話し始めた。

「警察に解けねぇわけだぜ。『あらかじめ手にしたデッキを使ってモンスターを操り、デッキを持たない人間には何も視認できないことを利用して、遠隔操作で対象を刺し殺す』なんてよ。予想外にも程がある。さぁて。ここまで見られて、証拠を押さえられ、どう反論するつもりだ? いや、しようがないよな。鎌田副編集長殿」
 オープンカフェでコーヒーを飲み、自分にはアリバイがあると主張していたあの男。士が犯人だと指を差したのは、副編集長の鎌田その人であった。
「『デッキを持ったまま”過去に戻った”奴がいる』か。レンの奴から話を聞いておいて良かったぜ。だが解せないな。何故お前は桃井を殺した? 殺すことに意味はあったのか? 洗いざらい、ここで吐いてもらうぜ」
 見ず知らずの男に企てを看破され、たじろぐ鎌田。士は勝ち誇り、ゆっくりとじりじりと鎌田に近づいてゆく。
 ――君が知る必要はない。ここで命を落とす君にはな。
「な……に!?」
 士は思わず耳を疑って振り返るが、そこにいたのは身体中傷だらけになり、肩で絶え絶えに息をするレンの姿だった。彼の体に押し潰され、士はうつ伏せに倒れ込む。
「お前、レンか! どうしてここに……、いや、大丈夫か! しっかりしろ」
「う……おぉ、お……ッ」
「どうした? 俺に何を伝えようとしている!」
 自分の上に載ったレンごと体を揺するも、反応はない。僅かに口をぱくぱくと動かして何かを伝えようとしてはいたが、あまりに弱々しくたどたどしい為、何なのか分からない。
 士は後ろ手でレンの体を除け、埃を払って立ち上がる。
「なんで、お前までここにいる」
 “未来から来た”鎌田は、したり顔で口を開く。
「『タイムベント』のカードを使われた時は、流石に冷や汗をかいたよ。だが”この世界”のライダーでない”君”が使ったことが幸いしたようでね、あの時『ミラーワールドにいた』ライダー全てが、あのカードの影響を受け、私もこの時間に戻って来られたというわけだ。お分かり、いただけたかな?」
 誤算だった。そして油断していた。
 自分の持ち得るカードではない以上、何か不備があるのではないかと一抹の不安は抱いていたが、まさか効果の範囲がここまで広がるとは、予想の範疇を超えている。
 士は唇をぎりぎりと噛み締め、苦々しい表情で鎌田を見つめた。

 だが、信じられないと狼狽えているのは士たちだけではなかった。
「き、貴様は、何者だ!」
「自分が二人も居るこの光景、さぞや肝を冷やしていることだろう。だが恐れることはない。君も私と共に一つとなるのだ」
 おおよそ信じられない、というよりも理解の範疇《はんちゅう》を超えた出来事だった。
 鼠《ねずみ》色のスーツの鎌田が青色のスーツの鎌田を、肩に手を回して、まるで恋人を優しく包み込む。月曜日夜によくある恋愛ドラマのワンシーンのようにして抱き寄せたのだ。

 無論、そのこと自体にも驚かされた士だったが、抱かれた方の鎌田が、鼠色のスーツの鎌田に、まるで吸い込まれるかのようにして消えたことに比べれば、それはまだ、些細な問題であった。

「な、なんだそりゃ」
「同じ時間に同じ人間は存在できない。だからこうして同期しただけだ。理に適っているし、何も不思議なことではないだろう?」
「つまり……過去と未来の鎌田が一つに、ってわけか?」
「その通りだ」
 確かに、言葉としては理に適っている。だが、こうも強烈な絵面では、どうにも納得し難い。
「前置きはもういいだろう。この場で私が、君に死刑を申し渡す!」
 ――変身
 ――ADVENT
 鎌田はスーツの内ポケットからデッキを取り出し、テーブルの上のお冷のグラスにかざして、アビスに変身。アドベントで二体の契約モンスターを呼び出し、生身の士を襲わせた。真っ白のサマーパラソルや円形テーブルが嫌な音を立ててひしゃけて行く。周囲の客が悲鳴を上げるが、アビスも彼の契約モンスターも意に介さない。

「っと、ヤバいねこりゃあ。レン、しっかり掴まってろよ」
 ――変身!
 ――KAMEN RIDE 『DECADE』!!

 ライダーに加えてアビスラッシャーとハンマーの二体。人が集まる場所であっても、そこに対する配慮は一切ない。
 これはまずいとディケイドに変身した士は、満身創痍のレンを肩に乗せ、逃げ惑う客を押し退け逃げ出した。

※ 同日 13時 55分 河川敷 ※

 ”タイムベント”のことを知っている人間は、自分を入れて四人。鎌田――、いや彼が変身した仮面ライダーアビスは、秘密を知る者たちを追い回し、ディケイドは街中を当ても無く逃げ回っていた。
 生意気な敵に背中を見せるのは性に合わないが、怪我人を背負って勝てる程、アビスは甘い相手ではない。身を隠しながら逃げ回るうちに街を抜け、ディケイドは護岸工事が成された河川敷へと足を踏み入れていた。
「滅茶苦茶に追って来やがって……、ここまで来れば大丈夫、か?」
「そうとも限りませんなァ」
 もう大丈夫かと安堵するディケイドの眼前に、二体のモンスターが姿を現す。
 アビスの契約モンスター、アビスラッシャーとハンマーは水棲生物だ。地を駆けるよりも水中を進む方が早い。街中でしつこく追われるのを嫌い、逃がれるならば街の外、この河川敷を通る他無い。予め二体を川に放ち、ディケイドたちが通るのを待ち構えていたのだ。

 ――STRIKE VENT
「さぁて、お別れです弁護士君」
「ちょ、ちょっと待てこの野郎!」
 バイザーにストライクベントのカードを装填し、必殺の一撃を放たんとするアビス。
 避けるべく体勢を立て直そうとするも、レンを背負ったままでは、モンスター二体に襲われたままではそれもままならない。ディケイドの、それ以上に生身であるレンの危機到来だ。

 ――GUARD VENT
 だが、水流弾はディケイドたちに当たるその前に、龍の足のような造形物のついた”盾”に阻まれ、届くことはなかった。仮面ライダー龍騎が二人の間に立ち、咄嗟に攻撃を防いだのだ。
「シンジ! 助けに来るならもっと早く来い。どこで油売ってた!」
「すみません、会社の方に行ってて……。聞いてください士さん、桃井編集長は無事です」

「そうかい」ディケイドは仮面の下で楽しげに笑い、アビスに人差し指を突き立てる。「残念だったなニセ編集長。これで完全に退路は絶たれた。もうライダー裁判は必要ねェ。合法的に裁判でお前の罪を裁いてやるぜ」
 続いて、龍騎が悲痛な声で訴えかける。「副編集長……やっぱりあなたが。お願いします、自首してください。でないと僕は……、あなたを許せなくなる」
 たとえ犯罪者であろうと、その関係が嘘偽りだったとしても、一度は信じ、優しくしてくれた人を憎むことなど、シンジには出来なかったのだ。
 しかしアビスはそんな彼を嘲笑うように、心底楽しそうな声で切り返した。

「……いやはや、面白い。実に面白いよシンジ君。まさか君がそこまでお人好しだとはね。
 君の期待を裏切って済まないが、桃井を手に掛けんとしたのは私だ。あぁいや、その前に大久保とか言う若造も殺したかな。腹を空かせた“動物”をけしかけてね。目立たないようにやれと言ったのに、監視カメラにばっちり姿を残していたせいで、ライダー裁判に持ち込ませるまでが大変だったよ。それでもまぁ、オーディンとか言う金色から「タイムベント」を手に入れられただけ良かったが。
 絶望したかね? そうであれば……、私にずっと騙されていたということだよ。
 君は実に滑稽だったな。どんなに騙されようとも、根拠なしに、自分がどれだけ苦しもうともかたくなに人を信じようとする。馬鹿もこれだけ来ると、笑いが止まらない」
 アビスは顎の下に手の甲を当てて、わざとらしく龍騎を嘲《あざけ》る。彼を怒らせて、冷静さを失わせようとする味合いも含まれていたのだろう。
 だが龍騎は、押し殺した声で、自分をせせら笑うアビスに言い返す。

「僕のことはどうだっていい、騙されるのはいつものことだし……。でも……自分の目的のために無関係の夏海さんに罪を擦り付け、レンさんにまでそれを広げようにしたことが許せない!」
「下らん、下らん。そんなもの、暴力と謀略で騙し取った薄汚いものではないか。そうして勝ち取った無罪に、何の意味があると言うのかね?」
「それ……は……」
 薄汚い。
 そうかもしれない。”誰かの無罪のため”という大義名分があるとしても、謀略と暴力を使って勝ち取った無罪を、彼らは喜ぶのだろうか。人の思いや願いは人それぞれだ。それを良しとする人も認めない人もいる。
 自分は、そんな中で誰かを信じて戦うことができるのか?
 自分に、誰かを救う資格なんて、あるのか?
 アビスのたった一言の言葉に、龍騎は打ちのめされ、地に膝をついてしまう。

 だが不敵な顔と言葉、そして人差し指を思い切り突き立て、彼に反論する男の姿があった。二人のやりとりを端で見ていたディケイドだ。
「薄汚い? 馬鹿言えよ。なんでお前にそんなことが言えるんだ。自分の名誉のため、姉妹の仇のため、好きな女に振り向いてもらいたいがため。戦う理由なんざ人それぞれさ。俺はそれらを高尚だとも、蛮行だとも思わない。そりゃあそうだろ。どれもこれも『人の想い』ひとつなんだからな。
 想いに文句をつけられるのは誰でもねぇ、自分だけだ。お前に……、罪を関係のない奴に擦り付け、人の生き方を馬鹿にするような奴に、この裁判を語る資格は無ぇ!」
「じゃあ君はなんなんです。私のやることに難癖をつけられる君は?」
「俺か?」自身の言葉に力を持たせるためか、ディケイドら意味なくその場で一回転し、不敵にアビスを指差した。
「俺は……あぁいや、俺たちは、通りすがりの仮面ライダーだ。覚えておけ」
「ええっ!」唐突に話を振られ、龍騎は戸惑い混じりに問う。「僕もですか?」
「当たり前だ。仮面ライダーじゃなきゃお前はなんなんだ?」
「カメラマンです」
「……話の腰を折るな」

「ほほぉ……」アビスは笑いの中に不快感を織り交ぜ、二人の話を遮る。
「君たちは私に勝つ気でいるようだが、そんなことは絶対に不可能だ。ここはミラーワールドではない。従って、『ベント』などという逃げ道もない。そして断言しよう。君たちに私を“殺す“ことはできない。絶対にな」
 ”殺すことができない”。いやに言葉に自信があることが気になるが、二人は今一度気と体勢を引き締め、アビスを睨みつけた。
「だったら俺も断言してやる。不死身だろうが何だろうが、お前の勝ちはあり得ない。余計な手間掛けさせやがって、速攻で片付けてやるよ」

「速攻……か。ならばその台詞、そっくりそのままお返ししよう」
 ――UNITE VENT
 デッキから『ユナイトベント』と書かれたカードを引き抜き、バイザーに装填。
 アビスの後ろに立つアビスラッシャーとアビスハンマーは、鈍く輝く青色の光に姿を変え、合わさって一つの玉となる。
 玉は次第に生長し、体を覆う光が絢爛と輝くガラスの欠片のように弾けると、一体の巨大な『シュモクザメ』のような怪物へと変質した。

「紹介しましょう。我が契約モンスターが『合体』した姿、”アビソドン”です。仲良くしてあげてくださいよ」
 アビスが大げさに右手を上げると、それに呼応して唸り声を上げ、合体モンスター・アビソドンは龍騎に向かい飛びかかってきた。
「くうっ!」先に反応し初突をかわした龍騎だったが、川岸にあるコンクリート製の堰《せき》を易々抉るその威力に恐怖を覚え、冷や汗をかいた。

「シンジ!」
「おっと、人の心配ができるとは余裕ですねぇ弁護士君」
 ディケイドは龍騎に手を貸そうと振り向くが、その隙を突き、アビスが剣を手に斬りかかる。元々手強い相手だ。何とかしない限り助太刀は難しいだろう。

 同時にディケイドは思案する。
 何故この男は、仮面ライダーアビスはここまで強いのか。クウガにキバ、ホッパーライダーにカイザ、この世界の裁判参加者たち。奴もまたただのライダーの筈だ。なのに何故こうも押されているのかと。
 自分の攻撃を全て紙一重でかわすか、剣の峰で巧みに防ぐ。状況を読み、あらゆる手段を使ってこちらがカードを使うのを阻止し、フェイントをかけた剣戟すらも通じない。
 ――こいつは、本当に人間か?

 ディケイドがアビスに手も足も出ない中、龍騎は怪物アビソドン相手に苦戦を強いられていた。
 いや、苦戦を強いられていたと言う表現は適切で無いのかも知れない。彼は鮫の巨体に任せた突進攻撃を御すること敵わず、一方的にじゃれられているのだから。

「これで……どうだッ!」
 ――SWORD VENT
 立ち行かない状況を打開すべく、”ソードベント”のカードをバイザーに装填。専用剣”ドラグセイバー”を手にアビソドンに斬りかかるが、

「えぇいっ! ……ってあれ、折れたァっ!?」
 アビソドンの鼻先から伸び出たナイフ状のノコギリとかち合ったドラグセイバーは、衝撃に耐えきれず根元から折れ、刀身は情けなく地面に突き刺さってしまった。

 このままじやどうにもならないと、龍騎は悲痛な声で訴えかける。
「士さん、全然歯が立ちません、どうすれば……」
「狼狽えんな!」ディケイドはアビスとの鍔迫り合いの合間を縫い、龍騎に向かって檄を飛ばした。
「つまり、いつに攻撃が効かないの弱いからじゃねぇ。お前が、自分自身を信じることができていないからだ」
「僕が、僕自身を……?」
「そうだ。思いの相反する相手を捩じ伏せるのは力じゃない。その思いに込められた”思い”がでかいか、小さいかだ。悔しいが鎌田のやつは、自分のやるべきことに絶対の自信を持っている。
 思いで負けてちゃ、力で負かすなんざ夢のまた夢。思い出せシンジ、お前の信じるものは何だ。お前は今、何のために、誰のために戦っている? 安心しろ。今お前の傍らにいるのかこの俺だ。今は俺たちがチームだ。思いの強さで……おぅぐ!」
 最後の最後で体勢を崩し、ディケイドは仰向けに倒れ込む。アビスはその隙を狙い、彼の脳天目掛け、刃の切っ先を振り下ろす。近付き過ぎており、避けようがない。

 ディケイドがこれまでかと目を閉じる中、龍騎は彼の言葉を頭の中で反芻する。
 自分の信じるべきもの。頼れる先輩であり相棒・レンの無実と、彼を陥れた鎌田を絶対に許さないという確固たる信念。
 だがそれも、アビスの反則的な強さの前に揺らごうとしていた。思いで勝てというが、それだけでどうにかなるとは到底思えない。
 しかしディケイドはこうも言っていた。「今は俺たちがチーム」だと。共に戦う仲間であると。力にしろ思いにしろ、独りではどうにもならないが、二人ならばなんとかなる。なんとかしてみせる。

「士さんッ!」
 沸き立つ思いが言葉となって、龍騎の口から自然と溢れ出る。それと同時に、三枚のカードがひとりでにライドブッカーの中から飛び出し、盾となってアビスの刃からディケイドを護った。
「これは……」
「何ッ! こんな……馬鹿なッ!」
 その隙に距離を取り、出てきたカードを改めて見やる。それが何か理解したディケイドは、仮面のしたで楽しげに口元を吊り上げる。
「でかしたぞシンジ。それでこそ俺の『相棒』だ」
「へ?」龍騎が呆けた声で問う。「何のことですか?」
「分からんならそれでいい。兎に角助かった、これならあの野郎をぶちのめせる」
「ぶちのめせる……?」その一言に、アビスが不快感を露にした。「あなたたちごときに、この私が、倒されるとでも? 実に心外です。ならば……こんなものは如何かな」
 ――FINAL VENT
 ふざけるなと言わんばかりに、ファイナルベントのカードをバイザーに装填。アビソドンは荒々しい雄叫びを上げ、目に当たる両側面を横に伸ばして砲門を開き、鼻先のノコギリはチェーンソーのように激しい回転を始めた。
 目に映るもの全てを破壊するまで止まらない、合体モンスター「アビソドン」の攻撃形態だ。
 更に凶暴となった鮫の化け物に、龍騎は驚きたじろぐが、ディケイドは不敵な笑みを浮かべ、彼の背に回った。

「面白ぇ。シンジ、ちょっとくすぐったいぞ」
「い、一体何を。それより、いつの間に僕の後ろに……」
「こまけぇことはいいんだよ。黙って前向け前!」

 ――FINAL FORM RIDE 『Ryu-Ryu-Ryu-RYUKI』
 雄叫びを上げて向かい来るアビソドンを前にし、身じろぎせずカードをドライバーに装填。龍騎の背中に手を突っ込み、ディケイドは彼を放ったまま、側転で攻撃をかわした。

「ちょ、ちょっと待ってくださいよ! うわ、あぁ……あぁっ?」
 取り残された龍騎はたまったものではない。ディケイドが何とかしてくれると期待していたがゆえに無防備だった彼は、迫り来るアビソドン相手に成す術がなかった。その威圧に耐えきれず、大きく仰け反ってしまう。
 その時、不思議なことが起こった。仰け反り過ぎて足を滑らせた龍騎は、いや彼の股が、ぱっくりと両側に裂けたのだ。
 それだけではない。首はまるで亀のように体の中へと引っ込み、”ストライクベント”「ドラグクロー」がひとりでに右足の頂点に、折れて地面に突き刺さったドラグセイバーとその刃が左足の頂点へ、両肩の”ドラグシールド”は一体化と共に伸長し、自由自在に動く”足”となって、それぞれ装甲にくっついたのだ。
 龍騎が再び意識を覚醒させ、周囲を見回す頃には、彼の体は己の契約モンスターを模した赤き龍、
『リュウキドラグレッダー』へと、その姿を変質させていた。

[何これ……視界が、広い! 空まで飛んじゃってるし……]
「驚いてねぇで戦え。そっちは任せたぜ」
[戦えったって……おぉわっ!]
 ディケイドに促されるまでもなく、自分よりも大きな獲物が現れたことで激昂したアビソドンは、大型トラックの排気音のようなけたたましい唸り声を上げ、リュウキドラグレッダーに襲いかかる。
 今まで地に足をつけて戦っていたがために、今どうやって浮いているのかも分からない龍騎は、向かってくるアビソドン相手に何も出来ず、ノコギリによる一撃で川に叩きつけられ、大きな水飛沫を上げた。

 叩きつけられ、川の水を飲みつつ龍騎は思案する。
 士さんは言っていた。”思いで負けてちゃ、力でねじ伏せるなんて夢のまた夢”だって。
 ユウスケさんはこうも言っていた。”自分の中に『芯』がないやつには、誰かを信じることも信じられることもない”って。
 そうだ。相手を捻じ伏せるのに必要なのは力じゃない。僕のやるべきことは何だ。そいつを思い出すんだ。思いの強さで、こんな化け物なんかに負けるもんか!
 二人の男の言葉と、相棒の思いに突き動かされ、リュウキドラグレッダーは先ほどよりも大きな飛沫を巻き上げ、遠くの街まで聞こえるほどの大音声で吠えた。
 要は気合、ということか。奮起した龍騎は体の動かし方の違いに戸惑うことなく、体をくねらせ自由自在に空を泳ぎ回る。

 体を自在に操れるようになった龍騎は、アビソドンの見境ない爆撃を巧みにかわして接近し、激しく回転する鼻先のノコギリに噛みつくと、気合と度胸を牙と顎に込め、力任せに根元から噛み千切った。
 自慢のノコギリを砕かれて狼狽した隙を突き、龍騎はアビソドンの体に巻きついて、顔の横の砲身を押し潰す。アビソドン自慢の鋸と大砲はリュウキドラグレッダーの攻撃で、瞬く間に無用の長物と化してしまった。
 龍騎の攻勢はまだまだ終わらない。自身の武器を砕かれ激昂したアビソドンを、臆することなく迎え撃つ。

[これで、仕舞いだッ!]
 鮫の鼻先が自身の顔をかすめる少し前に、円を描くように体をくねらせ突進をかわし、尾についたドラグセイバーを勢いよく振るい、アビソドンを真正面から切り裂いたのだ。

「信じられない、アビソドンがあんなにも、易々と……!」
「見誤ったな。これが、俺とあいつの力ってこった」
 戦況は変わった。爆発四散するアビソドンを横目にし、ディケイドはそう確信した。
 巨大な怪物を倒したことによる戦意の高揚感もそうだが、何より、物理的なものによるものが大きい。

「な、なんだこれは……! 一体どうしたというのだ!」
 アビスが驚くのも無理はない。
 自身の契約モンスターが塵と化した次の瞬間、召喚機である「アビスバイザー」が消え、手に持っていた剣が、刃と取っ手しかない粗末なものに変わり果て、何より、体から”青み”が消え、体表が黒く変色してしまったのだから。
 力という力が体の中から抜け落ちた弱々しい形態。これが、仮面ライダーがミラーモンスターと契約する以前の姿、所謂《いわゆる》『ブランク態』である。

 この裁判に参加している人々の多くはこの現象を知り得ない。参加者同士で有罪無罪を決める戦いにおいて、契約モンスターを”倒す”という発想に至る人は殆どおらず、何より、ブランク態を経験する前に『ベント』されることが普通だからだ。龍騎がアビソドンを下したことで得られた、思わぬ誤算だった。

「なんだかよく分からんが、一気に決めるぞ!」
[はい!]
 ――FINAL ATTACK RIDE 『Ryu-Ryu-Ryu-RYUKI』
 狼狽するアビスを尻目に、ファイナルアタックライドのカードを装填。
 ディケイドの周囲で、リュウキドラグレッダーが円を描くように体をくねらせ、彼はその中で太陽を背に空高く跳び上がる。
 ジャンプの頂点で大きく腰をひねり宙返りをするディケイドに、体内のエネルギーを放出し、炎に包まれるドラグレッター。
 ディケイドは宙返りの頂点に差しかかると共に飛び蹴りの体勢を作り、激しく回転し彼に覆い被さるようにし、炎を纏ってとぐろを巻くリュウキドラグレッダー共に、アビスに熱く燃える強力な飛び蹴りを見舞った。

 蹴りの威力で半径数メートルの芝生にクレーターが生じ、かつリュウキドラグレッダーが元の姿に戻って着地したその瞬間、アビスは目も眩むほどの大爆発を起こして吹き飛ぶ。
 アビスの爆発を確認した二人は変身を解除し、その様相を複雑な表情で見据えていた。

「これで終いだ。手こずらせやがって……」
「……」倒し終えて溜息を吐く士と違い、シンジは何も言わず爆心地を見つめている。
 鎌田は先ほどこう言った。ミラーワールドではない現実世界に“ベント”はない。従って倒されれば死ぬだけだと。彼は多くの人々を苦しめた悪人だ、やらなければ自分たちがやられていた。それは間違いない。だからと言って人殺しが許される訳ではない。ならば自分はどうすれば良かったのか。
 幾ら悩めど答えは出ない。そんなシンジを見兼ね、士は何なんだと声をかけた。
「……辛気臭い顔だな。奴の死を悼んでるのか?」
「そういうわけじゃ……ありません。けど、釈然としなくて」
「合点が行かないってか。分からなくも無いがな、奴を殺ったのはこの俺だ。お前が気に病む必要はない」
「そんな……! そんな言葉で、納得できる訳が」
「納得しろとは言わねぇ。けど、これが『結果』なんだ。受け入れて前に進め。塞ぎ込んでたって何も変わりゃしないんだからよ」
「でも……」
「でもも桃もレモンもねぇ。それよりも、気にならないか?」
 いきなり話を振られ、シンジはどきりとしつつ言葉を返す。「何が……気になるんです?」
「レンの奴の言ってたことが正しいとするなら、鎌田の野郎は「弁護士」だった筈だ。雑誌社との繋がりなんざ当然無い。
 なのに何故、タイムベントで改変された世界じゃ、奴がATASHIジャーナルの副編集長に収まってるんだ? どうして誰も文句を付けない。人間業じゃないとしたらどんなトリックだ? 共犯者は何者だ。答えなんざ出やしねぇ。興味は尽きないが……、奴はもういない。問い質しようがないのが残念だ」
 鎌田の死によって、幾つもの謎が解かれることなく闇に消える。気にはなったが、知る術など無い。不本意ながらも話を切り上げ、レンを連れて病院にでも向かおうとした、まさにその時だった。

 ――言ったはずだ。君たちに私は殺せない、と。

※ 同日 13時 45分 ATASHIジャーナル2F・談話室 ※

 話は暫し前まで遡る。
 ディケイドがアビスに追い回され、街を転々としている最中、夏海は目の前に出された紅茶を啜り、編集長・桃井の言葉に耳を傾けていた。
「七日くらい前の話よ。前任の編集長が亡くなって、私が後任となって引き継いだ時、補佐として「鎌田」という男が副編集長職に就いたの。投票数最多で選ばれたのだけれど、誰が彼に票を入れたのか分からず、そもそも鎌田なんて男、いつからこの会社に居たのか、誰も知らなかったのよ。私も含めてね。
 それでも社員データの中に彼の名前が記載されているし、仕事の内容だって残ってた。その中には私が直接指示した仕事もあったし、怪しくてもそうだと思うしかないでしょう? でもね……」
 桃井は一旦言葉を止め、自分の考えや気持ちを整理すると、意を決して口を開いた。
「昨日の夕方、『妙なこと』があったの。私と鎌田は一緒にここで来週号の記事の内容や、取材の日取りなんかを簡単に話し合っていたわ。それが一段落して一息つこうってことで私が紅茶を、鎌田が冷蔵庫の中のホールのショートケーキを切っていた時かしら。
 彼、人の良さそうな顔しているくせに、ケチ臭いところがあるみたいで、自分の分だけ多く、私の分だけ少なめに切って皿に載せようとしていたの。
幸いまだ切り始めたばかりだったから、嫌味っぽくもっと多めに切ってくれない、って言ってやったわ。
 そしたら彼、私の方を向きながらナイフを動かしたせいで、自分の人差し指を軽く切っちゃったの」
「それの、どこが奇っ怪な話なんですか?」
「そうね。これだけじゃただの笑い話でしかない。人差し指を軽く切ったことに気付いた鎌田はどうしたと思う? あいつ、大した怪我でもないのに、ナイフを放って、ケーキの中にもう片方の手を突っ込んで傷口を覆ったのよ。私に何度も平謝りしてそそくさと部屋を出ていったわ。
 どういうことなのかさっぱりだったし、せっかくのホールケーキをダメにされた怒りの方が酷かったけど、ぐちゃぐちゃになったケーキの中に付着していたものを見たとき、全てが吹き飛んだわ。
 ケーキのトッピングとは全く違う、体に悪そうな”緑色”の液体を見たときに……ね」

※ 同日 14時 15分 某所・河川敷跡 ※

「なんだ……あれは……」
 あれは一体、何なのだ。
 二人の男は目の前で不敵に佇《たたず》む男の姿を見て唖然とした。

 かの合体技は確かに効いたはずだ。その証拠に眼前の男の腹部には、風穴がぽっかりと開いている。
 しかし、しかしだ。彼はそれがなんだと言わんばかりの顔で、シンジと士を見つめているではないか。

 彼らの複合攻撃を受けた鎌田はライダーの装甲の限界地を超え、腹部だけでなく体の至るところから流血している。しかし、傷口を流るる血はいずれも赤ではなく、
工場廃液のように毒々しい″緑色″なのだ。

 粉々に砕け散ったVバックルの代わりに、英字の”U”や”D”が象られたベルトが腰に巻かれており、ぽかりと開いた風穴は、めきめきと嫌な音を立てて少しずつ修復しつつあった。
 眼前の怪異に困惑する二人の青年だったが、事態はさらに不可思議な事態へと進む。

 ――やぁ。楽しんでいるかね、ディケイド。
「お前は……鳴滝!」
 茶色のトレンチコートを身に纏い、コートと同じ色のフェルト帽を目深に被った謎の男。鳴滝の出現だ。

 鳴滝は剥き出しの敵意で威嚇する士と、事態を把握しきれずに困惑するシンジを無視し、何も言わず佇む鎌田に声をかける。
「“バカンス”は終わりだ。君がいるべき世界へと帰る時が来たのだよ」
「いいでしょう。私もそろそろ……この世界に飽きましたしね」
 突如現れた謎の男と、戸惑うことなく話をする鎌田。これには事情を知らないシンジ、いやある程度知識があるはずの士ですら、どういうことだと疑問を抱えた。

 だが、彼らがその疑問を問う前に、鎌田は鳴滝と共に光のオーロラの中へと消えようとしていた。
彼は去り際、士に向かって静かに囁く。
「私をここまで追い込んだ褒美《ほうび》に、一つだけ教えておこう。私の本当の名前は……、ハートの”カテゴリーキング”。又の名を、パラドキサ・アンデッド」

 ――アンデッド?
 鎌田の言葉からその単語を聞き取った瞬間、士の脳裏にあるヴィジョンが過る。
 暗くて冷たい、捩れたこんにゃくのような象形物の元、人と獣が掛け合わさったかのような怪物が、凄惨な殺し合いを続けている場面だ。

 過去の記憶がない士にはこれが何なのかは分からない。だが『初めて見た気がしない』ことが彼にとっては逆に不気味だった。
 ――これは俺のいた世界の手がかり、なのか?

「待てッ、このまま逃がすかッ!」
「そう逸るな。まだ彼と戦う”時期”ではない。時を待つのだディケイド。我が”実験”が成功する時をな」
 そう言って士の言葉を遮ると、鳴滝は鎌田を連れ、光のオーロラの中へと去って行く。
 変身を解き、鳴滝や鎌田の存在に困惑していた士には、ただ指をくわえて見ていることしかできなかった。

「士さん……、今のは」
「知り合いだ。あっちが一方的に知ってるだけのな」
 苦々しくそう言うと、士は空を仰ぎ思案に更ける。
 鳴滝、奴のことは以前として何も解らない。
 だが、今回のことで分かったことが二つある。
 一つはあいつは俺の”敵”だということ。そしてもう一つ。
 この事件はまだ終わっていない――。

 そして、更にもう一つ。自分で立つことすらままならない羽黒レンのことだ。シンジはうつ伏せの彼を仰向けに返し、呼び掛けつつ肩を揺する。
「助けるのが遅れてごめんなさい。立てますか?」
「馬鹿にするな。お前をアテにするほど落ちぶれちゃあいない」
「その口の悪さ。いつものレンさんだ」
 レンの口の悪さに無事を見て、彼に肩を貸し、ゆっくりと起き上がらせる。そんな二人に士は、ぶっきらぼうに問い掛けた。
「で、お前らはこれからどうするんだ? 裁判でもないのにデッキを所持してちゃ、法的に不味いんじゃねぇのか」

「そうだな……」レンは暫し考え、言葉を紡ぐ。
「返却したいのは山々だが、タイムベントの存在は公になってないからな、デッキの出所を聞かれたら即逮捕だ。あのカードが残っていれば話は別だったのだが、そうも行かないらしい。法に触れるのは重々承知だが、保身のためにもこいつは渡せない。何らかの形で、オーディンの存在を明かせるまで……な」
 タイムベントのカードは存在を秘匿された、オーディン専用のカードだ。他のライダーが使えないようプロテクトを施されているばかりか、万が一それが外された場合、使用と同時に消滅するようになっている。
 それは、別世界から来たディケイドとて例外ではなかった。

 レンの言葉に一拍遅れ、シンジがそこに続く。「僕も、レンさんと同意見です。今回の事件みたいなことが繰り返されてはなりません。僕たちは自分の意思で仮面ライダーになれる。だから、二度とこんなことのないように、冤罪に苦しむ人たちを救うため、戦い続けようと思います」

「何が同意見だお人好しめ。俺たちはジャーナリストであって、刑事でも弁護士でも検事でもないんだぞ」
 そう言ってシンジを小突き、歯を見せて笑うレン。思えば、彼の笑った姿を見るのは初めてだ。今までの仏頂面が嘘のように、屈託のない笑顔。未だにそうして笑えない士は、心の中でそれを羨み、自然とシャッターを切っていた。
「どうしたんですか?」
「肖像権の侵害だぞ」
「犯罪に両足突っ込んでる同士だろ。堅いこと言うなって」
 

※ 同日 15時 38分 光写真館・応接間 ※

 学校帰りの子どもたちの明るい声や、主婦同士の話し声が穏やかにこだまする住宅街。
 その一角にひっそりと立っている光写真館の応接間では、二人の青年ときゃぴきゃぴとした少女の楽しげ声が響いていた。

「……見ろよ士。検察官の採用試験案内なんだけどさ、受験資格に『格闘技の有段者』であるかどうかって書いてあるぜ。柔道や空手、拳闘やテコンドー、合気道やムエタイ……。なんでもいいから格闘技の有段者でなきゃ、筆記や面接すら、受けさせてもらえないんだってさ。汗臭そうだなあ」
 ユウスケが見ていたのは国家公務員採用情報を綴った、折り込みパンフレットの一項。
 警察官になるために格闘技や護身術を学ぶのはよくある話だが、それらの心得がないと受験できないという理不尽さが彼の目を引いた。
 それに対応し、士も続く。
「こっちのも凄いぞユウスケ。このゲーム、無実の依頼人を有罪から救うってんで、裁判の理解と知識を深める文部省推薦ものらしいが、スーツを着た筋肉モリモリマッチョマンがぶつかり合う”格闘ゲーム”だぜ。これを推奨する文部省ってのはどんな省なんだ?」
 士の見ていた折り込み広告も不可思議だ。一般市民に裁判について関心を持ってもらうことを目的としているにも関わらず、その中身たるや、赤や青のスーツを着た弁護士検事を操作し、相手のライフゲージをゼロにすることが目的の″格闘ゲーム″なのだから。
 情報を集める捜査パートと検事と直接対決をする法廷パートの二つに分かれており、戦闘中に捜査パートで得た情報を元に証人のウソを暴き、相手の攻撃を寸断したり、防御を崩すシステムが採用されているが、これを裁判のゲームと言い張るのにはさすがに無理がある。

「ただいまー。あぁ、暑い暑い」
「おっ、帰ってきたか夏ミカン」
「夏海ちゃんお疲れ様。外は暑かったでしょ。はい、麦茶」
 男たちが意味不明の広告に頭を抱える中、調査に出ていた光夏海が写真館に帰ってきた。
 手にした荷物を下ろし、ユウスケから渡された麦茶を一気に飲み干すと、一息着いてソファに体を預ける。
「それで、何か分かったのか?この世界を壊そうとする何かについてはよ」
「手がかりは掴みました。人に化けてこの街に暗躍している何者かがいるみたいです」
「何者か……? そいつの名前や顔は割れたのか? 噂くらいじゃ役に立たないんだぜ」
「ごめんなさい、丁度お昼休憩中だったみたいで、会うことが出来なくて……」
「全く、しょうがねぇな」士は呆れて溜め息を一つし、「家ン中で調べものするのも飽きてきたし、その化け物の調査とやら、俺が行ってやるよ。世界を壊すために送り込まれた化け物だってんなら、放っておいても俺と接触するだろ。何せ俺は、『破壊者』だからな」
 そう言って夏海に背を向け、トイカメラの中のフィルムの残量を確認すると、士は後ろ手を平と振って写真館を出ていった。

「士君、あのっ」
「何だ」
 ――破壊者。
 何の気なしに士が呟いたその言葉に、夏海は一抹の不安と、この時の彼女が知り得ない筈の、″ディケイドが他のライダーを抹殺してゆく″場面を見、理由もないのに思わず呼び止めてしまう。
 しまった、と思い。吃りながらも取り繕う。「あ、いや……その。早く……帰ってきてくださいね」
「そいつは保証できねぇな。ここが俺の世界だったとしたら、そのまま永住するかも知れないぜ」
 ――士君は違う。わたしの夢とは。もしあれが未来の姿だったとしても、士君ならきっと……。
 心の中で自分にそう言い聞かせ、去り行く士を何も言わずに見送る。
 だが、夏海にとっての今回最大の怪異は、この先に待っていた。

 ――おい、なんだお前は。まさか、夏ミカンの言ってた化け物ってのはお前か?
 ――”俺”のくせになんだ、そのうろたえ様は。同じ人間として恥ずかしい。

 ――馬鹿ッ、やめろ! 一体何するつもりだッ!
 ――ちょっとくすぐったいだけだ。痛いようにはしねぇって。

 写真館の玄関先で何か争い合う声がする。なんだなんだと玄関を除きこもうとした夏海とユウスケの前に、”門矢士”が再び写真館の応接間へと戻ってきた。
「どうしたんですか? 何か忘れ物でも?」
「さっ、とっとと次の世界に行くぞ。やるべきことはもう終わった」
「……は?」
 二人は自分の目と耳を疑った。今意気揚々と出ていった人間が、その目的を達したと言って折り返してきたのだから。

「終わったって士君、今出ていったばかりじゃないですか」
「気乗りしないのも分からなくはないが、そりゃないんじゃないか士ぁ」
「いいんだよ、もう終わったんだ。俺は疲れた。じいさん、代わりに俺のフィルムを現像しておいてくれ」
「なんで私が……。おやまぁ、もうフィルムを使つたのかい? いつの間に」
「そんな馬鹿な……って、あっ!士お前、いつの間に!」
 時間 移動能力を得た、アビスが所持していた”タイムベント”のカード。この世界の自分と”同期”した士を除き、6月15日に起きたことは全て”なかったこと”になった。
 故に写真館一行は、士が先ほどまで死線を潜り抜けていたことも、この世界を司る仮面ライダーの誕生に立ち会ったことも知らない。
 士は自分だけがこの世界から取り残されたような気がして、少しだけ居た堪れない気持ちになった。


 そしてそれから数時間。士はソファに寝転がり、明らかに不機嫌そうな見つめていた。
 怪訝に思ったユウスケは、ソファの肘掛け辺りから顔を出し、寝そべる士に問い掛ける。「……で、なんでお前はそんなにもぶすーっとしてるんだよ」
「放っとけよ。お前には関係ない」
「それが関係ない! って男の顔かよ。減るもんじゃないし、見せてくれたっていいだろぉ?」
 栄次郎が現像した一枚の写真。「以前の時間軸」の士が撮影していたものだ。器用にも、寝転がりながらユウスケに写真が渡らぬよう奮闘する士だが、背後から近寄ってきた夏海に、あっさりと奪われてしまう。
「あ。それがさっき現像した写真ですね。見せてくださいよ」
「馬鹿ッ、勝手に見るんじゃない」
「いいじゃないですか。減るものじゃないんですし」
「そうそう。ケチくさいこと言うなって」
 奪い取った写真を光にかざし、何が写っているのか確かめる。隠すくらいだから余程特別なものが写っているのだろうと期待する二人だが、そこに写るものを見た瞬間、彼らの頭に疑問符が浮かんだ。
「誰だ……こりゃ」
「士君、どこで撮ってきた写真なんですかこれ」
「お前らには関係ないって言っただろ。興味が無いんならとっとと返せ」
二人が首を傾げるのも無理はない。そこに映っていたのはユウスケと夏海は知り様がない、『負傷したレンに肩を貸して一緒に歩くシンジ』の後ろ姿だったからだ。
 しかし何故、士はこれが何であるかを二人に説明しないのだろう。
 答えは簡単だ。これを見た二人は気付かなかったが、写真の上部、昼下がりの青空の上には、不機嫌そうな仏頂面と、満面の笑みを浮かべて向かい合う『士とユウスケ』の姿が映っている。
 レンとシンジ。二人は最高のチームだ。その中に自分たちが入り込んでいるということは。
 理屈としては分かるが、士自身はそれを認めるのが嫌だったのだろう。なんとなく気恥ずかしかったのだ。

「なぁなぁ、教えてくれよぉ。誰なんだよこの二人はよー」
「あんまり勿体振ってると笑いのツボ、押しちゃいますよ」
「うるせぇうるせぇうるせぇ。この世界でやるべきことは終わったんだ。過ぎたこといちいち茶々入れてねぇで、新しいことに目を向けろっての」
 苛立ちが募って面白くなくなった士は、乱暴にソファから起き上がって壁を叩く。反動は壁を伝ってタペストリーにまで達し、掛けられていたものをがらりと変えた。

 薄暗い机の上で、数十枚のカードが散らばっている。中でも、まるでポーカーゲームのワンシーンのように、中央に扇状になって並ぶそれは、一際彼らの目を引いた。
 その中で、一枚だけ絵柄の入った”表面”になっている中央のカード。トランプの”スペード”と昆虫の”カブトムシ”を掛け合わせたかのような、どことなく奇妙なその絵柄を見た士は、脳裏に過《よぎ》った映像を思い浮かべ、重々しく口を開く。

 ――剣《ブレイド》の、世界か……。

***

次回、「Journey through the Decade Re-mix 」!

 ――7オンドゥル・15ウェイ!? どこの通貨単位だよこりゃあ!
 ――どうしましょう士君……、このままじゃあわたしたち、この世界で飢え死にしちゃいます!
 ――うろたえるな夏海。金がねぇならやることは一つ! 汗水たらしてアルバイトだ!

 ――株式会社「BOARD《ボード》」。正体不明の超象災害『アンデッド』を撃滅する仮面ライダーの特殊部隊です。

 ――へへへっ。エースチームは給料もエース級だぜっ。何に使おっかなァ。

 ――剣立《けんたて》カズマ隊員、命令違反で”4ランク”降格です。
 ――剣立カズマ隊員、部隊内の規約違反でさらに3ランク降格。
 ――社長命令により”社員食堂”への異動になります。

 ――ここまで来てまた降格か。哀れな奴だな。せっかくだ。その”白紙”になった社員証《カード》に俺が数字を書き入れてやるよ。
 ――ちくしょう……お前ら、どこまで俺を馬鹿にすれば気が済むんだッ!
 ――貴様らに教えてやろう。世界を”渡る”ということがどういうことか。世界を渡ったものが、どうなるのかをな!

 ――この世界の目ぼしいお宝はもうないかな。君が”門矢士”だね。僕の名前は――。


 次回、『ブレイド食堂いらっしゃいませ』に、ご期待ください。


 ※セリフはあくまでもイメージです。予告なく変更される場合がありますのでご了承ください。






 龍騎編終了。
オーディンのキャラを立たせる」、「話の筋をライダー裁判なのかレンとシンジの絆なのかをはっきりさせる」……を目標に頑張ってきた龍騎編でしたが、また妙な方向にブレて行った気が……。

 なろう掲載時では「鎌田はミラーワールドで何をしていたのか」という答えを用意しておらず、あそこだけ歯抜けで放置されていたのですが、今回晴れてそこに理由を持たせることと相成りました。
 うまい具合に行かなければ今回もスルーするつもりだったのですが、かつての裁判で弁護を担当していた人も正体不明だったので、まぁ、なんとかなったかな、と……。行ってないように見えましたら済みません。

 そして、嫌でも目に飛び込む次回予告。
 文章量が現時点の世界中最も多く、かつセリフだけでぶつ切りになっている個所が多いため、修正に当たって書いた本人が一番不安です。
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<ライダー裁判・注意事項抜粋>・ライダーの力を個人の私利私欲に利用し、現実世界に悪影響を与えてはならない。(窃盗、殺人など。本来、ライダー・契約モンスターの力でそのようなことを行った場合は、直ぐ様使用者が特定され、実刑が下る)・たとえ知人、肉親であって...
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